研究員紹介・コラム

観光政策・観光地経営

定住人口+観光客数=滞在人口の大きさを探る [コラムvol.320]
  • 観光政策・観光地経営

定住人口+観光客数=滞在人口の大きさを探る [コラムvol.320]

1.観光地の「滞在人口」を捉える  観光客の与える地域への経済的な影響の大きさから、「交流人口の拡大が定住人口●●人に相当する」という捉え方がなされるように、一般的に観光客は交流人口と呼ばれ、定住人口と対比して捉えられま・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑥ [コラムvol.316]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁⑥ [コラムvol.316]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 「例えば京都市と比べると全部負ける」1)  今回は川端五兵衛氏のこの言葉を“入り口”の一つとしたいと思います。  川端五兵衛氏は、滋賀県近江八幡市の市長を1998~2006年まで務めた方で、1970年代に始まる八幡堀の・・・

外国人観光客の立場で考えたこと [コラムvol.310]
  • 観光政策・観光地経営

外国人観光客の立場で考えたこと [コラムvol.310]

文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海

 先日、とある観光地で地元の方と打合せをしていた時のこと、話題はますます増えている外国人観光客のことに。「外国人を相手にするってなると、ちゃんと話さなきゃって身構えてしまう人が多いんだけど、別に話せなくたって、身振り手振・・・

旅館がインバウンドに対応するために [コラムvol.307]
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旅館がインバウンドに対応するために [コラムvol.307]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 年間2,000万人近く外国人旅行者が訪れるようになり、2015年はホテル不足やホテル料金の高騰が話題となりました。実際に、シティホテルやビジネスホテルの客室稼働率はここ数年7~8割前後で推移している状況です。その一方で・・・

山梨県立富士山世界遺産センター オープン[コラムvol.305]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

山梨県立富士山世界遺産センター オープン[コラムvol.305]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 前回(vol.285)は「2015年、印象に残った地域、人、そして“言葉”」、前々回(vol.262)は「世界遺産 富士山の魅力、その普遍的価値を伝えたい!」と、いずれも「富士山」を話題にコラムを書かせていただきました・・・

台湾・高雄のMICE [コラムvol.304]
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台湾・高雄のMICE [コラムvol.304]

 ここ数年、アジアの都市を訪れる機会が増えている。  世界観光機関(UNWTO)では、今後世界の国際観光客数が増加していくなかで、特にアジア太平洋の増加率が最も高くなるとしているが、自身の行動を振り返っても、確かにその流・・・

ニュージーランドの森で考えた ~kiwiの国の実現力・改善力 [コラムvol.300]
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  • 観光と社会の潮流
  • その他

ニュージーランドの森で考えた ~kiwiの国の実現力・改善力 [コラムvol.300]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 ニュージーランドの森にはサンドフライがいる。18世紀の探検家、ジェームズ・クックが「もっとも迷惑な生物」とその存在を日記に残した、その正体は小型のハエだ。蚊にも似ているが、異なるのは刺された後の痒さと持続性が蚊の比では・・・

旅行収支にみる産業としての教育 [コラムvol.297]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

旅行収支にみる産業としての教育 [コラムvol.297]

3.3兆円に上る米国の留学生消費額  米国におけるインバウンド消費額は2014年で1,772億ドル、同年の為替レートで計算すると約19兆円に上り、これは世界最大である(国際収支統計の旅行収支受取額)。  さらにその内訳を・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑤ [コラムvol.296]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁⑤ [コラムvol.296]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 定着したと思える用語「観光まちづくり」を敢えて分けるのは、もう一度その間にある違いや観光まちづくりに取り組んできた各地域の現状と課題を踏まえて、今後の取り組みに向けた要点を整理することが重要だと考えるからです。  この・・・

観光地での住民意識調査実施を通して感じたこと[コラムvol.290]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

観光地での住民意識調査実施を通して感じたこと[コラムvol.290]

文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海

観光が地域への誇りを育む  当財団に就職してから、もうすぐ丸3年が経とうとしています。この3年間、地域の方々と一緒に地域の魅力探しを重ねてきました。その中では、地域の方が自分の地域の魅力を再発見し、地元の良さに改めて気づ・・・

旅行業の体系的整理への試み~「旅行産業論」執筆、出版を通じて~[コラムvol.289]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

旅行業の体系的整理への試み~「旅行産業論」執筆、出版を通じて~[コラムvol.289]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 私が初めて海外に出かけたのは中学2年生の夏休み。ホームステイのためにオーストラリアを訪れました。今まで生きてきた中で体験したことのない新鮮で刺激的な体験の連続に、帰宅してからもその時の経験をその時の感情とともに一つ一つ・・・

ロングトレイル・コラム03 ~ロングトレイル連携に学ぶ実態ある連携 [コラムvol.286]
  • 観光政策・観光地経営

ロングトレイル・コラム03 ~ロングトレイル連携に学ぶ実態ある連携 [コラムvol.286]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

 近年、ロングトレイル同士の連携事例が増えています。  最近では、2015年12月、ビバルマン・トラック(西オーストラリア)の公式サイトで、済州オルレ(韓国・済州島)と姉妹提携したことが発表されました。ビバルマン・トラッ・・・

2015年、印象に残った地域、人、そして“言葉” [コラムvol.285]
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  • 観光と社会の潮流

2015年、印象に残った地域、人、そして“言葉” [コラムvol.285]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 私たち研究員は、仕事柄、多くの地域にお伺いします。観光魅力の高い地域や、素敵な人々に出会うと、ワクワクするものです。2015年も、多くの魅力的な地域や人との出会いがありました。  今回のコラムでは、昨年、特に印象に残っ・・・

2016年の年初にあたり [コラムvol.284]
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  • 観光資源

2016年の年初にあたり [コラムvol.284]

 あけましておめでとうございます。  平素より当財団活動にご高配いただき、ありがとうございます。  当財団にとって今年の大きなイベントは、事務所の移転です。研究部門、管理部門と、昨年の9月末に一時閉館した「旅の図書館」が・・・

「Exhibition(展示会)に求められるもの」[コラムvol.282]
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  • その他

「Exhibition(展示会)に求められるもの」[コラムvol.282]

 去る12月9日(水)、東京ビッグサイトで「Japan Exhibition Forum 2015」(主催:一般社団法人日本展示会協会)が初開催された。同フォーラムは、全国の展示会主催者、展示会場、関連サービス業がブース・・・

韓国の観光実情についての一考察 -「日韓国際観光カンファレンス2015」に参加して-[コラムvol.281]
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韓国の観光実情についての一考察 -「日韓国際観光カンファレンス2015」に参加して-[コラムvol.281]

観光研究部 上席主任研究員 牧野 博明

 2015年11月27日(金)、韓国・ソウルにて「日韓国際観光カンファレンス2015」が開催されました。この会合は、研究協力協定を結んでいる韓国文化観光研究院(以下、KCTI)と公益財団法人日本交通公社(以下、JTBF)・・・

「交流や生活文化体験」を求める観光客のための宿泊施設[コラムvol.277]
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  • 観光と社会の潮流

「交流や生活文化体験」を求める観光客のための宿泊施設[コラムvol.277]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 急増する訪日外国人観光客を受け入れるための宿泊施設不足の解消等をねらい、大阪府や東京都大田区といった「国家戦略特別区域」にて、一定条件のもとでの旅館業法の適用除外を認め、いわゆる「民泊(個人宅宿泊)」開始に向けた取り組・・・

その観光地は生きているか [コラムvol.276]
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その観光地は生きているか [コラムvol.276]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

官能都市  自らの著作でも何でもないのだが、興味深い報告書に出会ったので紹介したい。「Sensuous City[官能都市]-身体で経験する都市;センシュアス・シティ・ランキング」※1。2015年9月、不動産・住宅情報サ・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁④ [コラムvol.272]
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まちづくりと観光事業の間にある壁④ [コラムvol.272]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 今回のコラムでは“公平・平等”、これを扱うこととしたいと思います。  「観光」をまちづくりの一手段として取り入れ、地域一体となって住民自らが「観光」に取り組むことで、地域社会には様々な効果が見られるようになりました。観・・・

「地域愛」が雇用を守る?[コラムvol.269]
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「地域愛」が雇用を守る?[コラムvol.269]

旅の図書館 副館長 兼 観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

観光地経営の面からも雇用の維持は重要な問題  観光産業の中でも、人がサービスを提供することで成り立っている、いわゆる「ホスピタリティ産業」は、雇用の受け皿としても地域経済の中で重要な役割を担っています。  また、全国的な・・・