コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム 2016年

男性的なイメージのレジャーと女性的なイメージのレジャー [コラムvol.309]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

男性的なイメージのレジャーと女性的なイメージのレジャー [コラムvol.309]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 最近、生まれて初めて競馬に行く機会がありました。実際に競馬場を訪れてみると、有名店のスイーツが並ぶおしゃれなカフェでは女性グループやカップルがくつろぎながら次のレースの相談をしていたり、パドック周辺ではこれからレースに・・・

観光研究図書の独自分類から見えてきたこと [コラムvol.308]
  • その他

観光研究図書の独自分類から見えてきたこと [コラムvol.308]

 現在、移転に向け準備を進めている「旅の図書館」は、“観光の研究と実務に役立つ図書館”を目指しています。その実現のための取り組みの一つとして構築した観光研究資料の独自分類から、その効用や近年の観光研究の傾向の一部をご紹介・・・

旅館がインバウンドに対応するために [コラムvol.307]
  • 観光政策・観光地経営
  • 旅行者動向

旅館がインバウンドに対応するために [コラムvol.307]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 年間2,000万人近く外国人旅行者が訪れるようになり、2015年はホテル不足やホテル料金の高騰が話題となりました。実際に、シティホテルやビジネスホテルの客室稼働率はここ数年7~8割前後で推移している状況です。その一方で・・・

仮想現実と観光の未来 [コラムvol.306]
  • 観光と社会の潮流

仮想現実と観光の未来 [コラムvol.306]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

 「電脳コイル」をご存知だろうか。2007年にNHK教育テレビジョンで放送されたアニメーションだ。  一見普通のメガネにみえる「電脳メガネ」が普及した世界が舞台で、電脳メガネをとおして現実とコンピュータグラフィックスによ・・・

山梨県立富士山世界遺産センター オープン[コラムvol.305]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

山梨県立富士山世界遺産センター オープン[コラムvol.305]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 前回(vol.285)は「2015年、印象に残った地域、人、そして“言葉”」、前々回(vol.262)は「世界遺産 富士山の魅力、その普遍的価値を伝えたい!」と、いずれも「富士山」を話題にコラムを書かせていただきました・・・

台湾・高雄のMICE [コラムvol.304]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

台湾・高雄のMICE [コラムvol.304]

 ここ数年、アジアの都市を訪れる機会が増えている。  世界観光機関(UNWTO)では、今後世界の国際観光客数が増加していくなかで、特にアジア太平洋の増加率が最も高くなるとしているが、自身の行動を振り返っても、確かにその流・・・

売りたいものの“先”にあるもの ~ソフトクリームに隠された秘密~[コラムvol.303]
  • その他
  • 観光経済

売りたいものの“先”にあるもの ~ソフトクリームに隠された秘密~[コラムvol.303]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

 ソフトクリームといえば、子どもから大人まで幅広い世代に愛されるスイーツですが、先月開催された第13回デザート・スイーツ&ドリンク展(2016年4月13日~15日、東京ビッグサイト)でも、ソフトクリームの総合メーカー日世・・・

熊本地震が観光に与える影響 -過去の経験から得られたこと、学ぶべきこと- [コラムvol.302]
  • 観光と社会の潮流

熊本地震が観光に与える影響 -過去の経験から得られたこと、学ぶべきこと- [コラムvol.302]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 2016年4月14日(木)の熊本地震の発生以降、今なお断続的に続く地震は、熊本県及び周辺地域に多大な被害を及ぼしています。お亡くなりになられた方々には深く哀悼の意を表し、また被災された方々に対しては心よりお見舞い申し上・・・

域内調達率の向上について改めて考えてみる [コラムvol.301]

域内調達率の向上について改めて考えてみる [コラムvol.301]

経済波及効果を向上させるということ  当財団が実施している観光の経済効果研究や観光文化225号にあるように、「人口減少に直面する地域が経済的な自立を保つため、域外から訪れる観光客からの収入を“てこ”にして域内の経済循環を・・・

ニュージーランドの森で考えた ~kiwiの国の実現力・改善力 [コラムvol.300]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

ニュージーランドの森で考えた ~kiwiの国の実現力・改善力 [コラムvol.300]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 ニュージーランドの森にはサンドフライがいる。18世紀の探検家、ジェームズ・クックが「もっとも迷惑な生物」とその存在を日記に残した、その正体は小型のハエだ。蚊にも似ているが、異なるのは刺された後の痒さと持続性が蚊の比では・・・

YouTubeで見られる戦前の国内観光地 [コラムvol.299]

YouTubeで見られる戦前の国内観光地 [コラムvol.299]

 2016年1月9日(土)~2月28日(日)まで、東京国立近代美術館では「ようこそ日本へ 1920-30年代のツーリズムとデザイン」と題した企画展が開催されていました。この展覧会では、戦前、わが国において外国人観光客の誘・・・

遠くのひとに声を届ける [コラムvol.298]

遠くのひとに声を届ける [コラムvol.298]

 この1年、縁あって東北沿岸部での業務に携わることができた。震災後5年が経過する中で、私自身、未だ消化しきれないものが多々ある。あの日からの出来事を、ひとりひとりが心に抱きつつ、それぞれの方法で折り合いを付けようとしてい・・・

旅行収支にみる産業としての教育 [コラムvol.297]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

旅行収支にみる産業としての教育 [コラムvol.297]

3.3兆円に上る米国の留学生消費額  米国におけるインバウンド消費額は2014年で1,772億ドル、同年の為替レートで計算すると約19兆円に上り、これは世界最大である(国際収支統計の旅行収支受取額)。  さらにその内訳を・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑤ [コラムvol.296]
  • 観光と社会の潮流
  • 観光政策・観光地経営

まちづくりと観光事業の間にある壁⑤ [コラムvol.296]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 定着したと思える用語「観光まちづくり」を敢えて分けるのは、もう一度その間にある違いや観光まちづくりに取り組んできた各地域の現状と課題を踏まえて、今後の取り組みに向けた要点を整理することが重要だと考えるからです。  この・・・

旅行は“行ったことのないところに行く派”?“知っているところにもう一度行く派”?[コラムvol.295]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

旅行は“行ったことのないところに行く派”?“知っているところにもう一度行く派”?[コラムvol.295]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

行ったことのないところに行く派?知っているところにもう一度行く派?  みなさんは旅行先を選ぶときに、行ったことのないところに行く派ですか?それとも、知っているところにもう一度行く派ですか?もちろん、旅行目的や、誰と一緒に・・・

スポーツと観光~東京マラソン、地方のマラソンに参加して [コラムvol.294]

スポーツと観光~東京マラソン、地方のマラソンに参加して [コラムvol.294]

 個人的な趣味で始めたランニングだったが、あちこちのマラソン大会に出るようになり、大会によって運営コンセプトや応援、サポートの雰囲気がそれぞれ異なること、また大会参加を通じてその地域への愛着が生まれたり、好感度が増すこと・・・

観光分野における我が国の国際貢献 [コラムvol.293]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

観光分野における我が国の国際貢献 [コラムvol.293]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

「遺産観光に関する国際会議」開催  さる2月24日(水)~26日(金)に国連世界観光機関(以下「UNWTO」)と観光庁の共催により奈良県で開催された「遺産観光に関する国際会議」に参加してきました。  会議では、我が国の重・・・

旅行・観光に関する日進月歩の「シェア」サービス [コラムvol.292]

旅行・観光に関する日進月歩の「シェア」サービス [コラムvol.292]

世界で拡がる「シェア」  近年、「シェア」という言葉をよく聞きます。しかし「シェア」と一口に言っても、物や空間のシェアから、情報やアイディアのシェア、一緒に過ごす時間のシェア、更には感情や思い出のシェアまで、様々な文脈で・・・

訪日客にも売れる?!日本の生活サービス [コラムvol.291]

訪日客にも売れる?!日本の生活サービス [コラムvol.291]

 近年、インバウンド市場の話題がメディアを賑わしています。今年(2016年)の春節時期も報道が活発でしたが、その内容にはある変化が。「モノからコトへ」「爆買いから体験へ」といったフレーズが示すように、これまで話題の中心だ・・・

観光地での住民意識調査実施を通して感じたこと[コラムvol.290]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

観光地での住民意識調査実施を通して感じたこと[コラムvol.290]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

観光が地域への誇りを育む  当財団に就職してから、もうすぐ丸3年が経とうとしています。この3年間、地域の方々と一緒に地域の魅力探しを重ねてきました。その中では、地域の方が自分の地域の魅力を再発見し、地元の良さに改めて気づ・・・