研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。
要約 アートが人に与える高揚感と旅することで人が感じる気持ちの高まりとの間には通じ合う部分があるようだ。我々は旅を創造的な営みとして行うことができるのだろうか。 本文 子どもを見ていると、時々自分の中に眠っていたもの・・・
要旨 昨年、本を出版し、その後の書店めぐりやいただいた読後感想などから温泉地再生について考えました。温泉地は、観光事業の側面からだけでなく”楽しい時間をすごしたい場所”ととらえるべき。訪れた人を・・・
旅の図書館 副館長 兼 観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋
■マラソンイベントに参加して 昨年11月、職場の同僚数人とともに、山梨県の富士河口湖町で開催されたマラソンイベント(河口湖日刊スポーツマラソン、以下「河口湖マラソン」)に参加しました。 事前の準備も十分でなかったため・・・
要旨 我が国の観光産業は生産性向上が課題であると言われているが、宿泊業についてその対策を切り分けて見ると、マクロ施策としては需給バランス適正化のための間接的誘導策が必要であり、また産業側では、特に料飲部門・後方部門の作・・・
要旨 アメリカ型の効率を追い求め利益のためにはなんでもありの自由経済システムが引き起こした世界規模の金融危機。このような時こそ、観光産業に携わる人は観光の原点に立ち返るべきです。当財団主催の「旅行動向シンポジウム」から・・・
■今回のテーマ 今年1年の観光の動きを概観し、10月に発足した観光庁への期待と、国、地方、民間の役割分担について考えてみます。 ■需要動向 2008年はアメリカのサブプライムローンに端を発した世界的な金融危機により、年・・・
<はじめに> 別府のまちづくり運動からはじまった「オンパク」は、現在、全国各地の温泉地・観光地へと広がりをみせています。着地型観光の一つのスタイルとしても注目されるオンパクについて、その意味を考えてみたいと思います。 ・・・
<はじめに> 日本の観光、観光地の現場には不思議なことや共通する課題が少なくありません。その典型は各種アンケート調査で明らかな日本人の温泉好き・・、にもかかわらず温泉地の現場は閑古鳥・・といったケースなどではないでしょ・・・
「大きな観光、小さな観光」この言葉は、玉村豊男氏が「里山ビジネス」(集英社)で使っている言葉です。「大きな観光」とは非日常の体験を求めて何百万人も観光客が訪れる大きな観光地が対象であるのに対して、「小さな観光」とは日常・・・
師走が近づき、これから年末年始絡みの行事が続く方も多いことでしょう。この時期は、毎年多くの人々が国内外へ旅行に出かけますが、年末年始に限らず何かの「節目」が、旅に出るきっかけとなることは多いと思います。そんな旅行を「記・・・
ほとんどの地方ローカル鉄道は、JRの路線、その他民鉄・第三セクターの路線を問わず、少子高齢化と人口の都市集中により利用者が減少し、年々経営・運営状況が厳しくなっています。しかし、利用者を増やそうとさまざまな取り組みをし・・・
MICE(マイス)、あまり一般的ではない言葉ですが、Meeting, Incentive/Inspection,Congress/Convention, Event/Exhibition/Expositionの頭文字を・・・
立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良
研究調査活動は当財団の中核的な機能のひとつで、30数名の研究員が観光文化振興基金を活用した自主研究活動に加えて、国や地方行政などからの委託調査に取り組んでいます。私も、1992年の入社以来、研究員として委託調査を中心に・・・
理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一
◆スキーやボードは国際的に拡大が期待される市場 スキーやボードは国際的に拡大が期待される市場 すでに、我が国の観光地にとって「外国人観光客」の存在は、必要不可欠とはなっているが、90年代半ば以降、低迷が続いている我が国ス・・・
近年、「シティセールス」あるいは「シティプロモーション」という言葉を耳にするようになりました。言葉通りとらえれば「都市を売りだす」「都市を宣伝する」ということで、その都市の名前をいかに多くの人に知ってもらうか、いかに良・・・
観光研究部 上席主任研究員 牧野 博明
長寿社会の到来とともに、「健康」に対する関心はますます高まっているように感じられます。これまでは「健康」といえば「体」のことを指していましたが、近年は「心」にも重点が置かれるようになってきました。社会経済の発展に伴う生・・・
その土地のおいしいものを味わうことは、旅行の大きな楽しみです。観光地側でも”食”の魅力を向上させようとする取り組みが盛んですが、そもそも来訪者側は観光地の”食”に何を期待・・・
ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦
先日、岡山県久米郡商工会にて「観光をキーワードに売上アップ」と題した講演をさせていただきました。久米郡は美咲町、久米南町からなる岡山県の中心に位置します。岡山市と津山市に挟まれ、JR西日本の津山線が通る中山間地域で、棚・・・
Vol.32として掲載された同タイトル(その1)では、キャリング・キャパシティ(Carrying Capacity)とは、いわゆるオーバーユースによる観光資源の劣化をくい止めるためのデッドラインであるといいました。そして・・・
報告書などで良く目に付くフレーズに”観光客と地域住民との交流の促進”というものがあります。私は、以前からこうした言い回しに対してどこかしっくりしないものを感じていました。そこで言われている・・・