研究員紹介・コラム

観光政策・観光地経営

七夕の夜は水辺で乾杯 [コラムvol.400]
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七夕の夜は水辺で乾杯 [コラムvol.400]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

7月7日、七夕の日曜日。織姫と彦星が年に一度だけ出会う夜。全国的にあいにくの空模様となったが、水辺は大いに盛り上がっていたらしい。もちろん、ここでいう水辺は天の川のことではない、日本全国の川・海・湖・運河などのリアルな水・・・

なぜ熊野古道は欧米豪の旅行者に評価されるのか? ~宿の小規模性と経営者に着目して~ [コラムvol.398]
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なぜ熊野古道は欧米豪の旅行者に評価されるのか? ~宿の小規模性と経営者に着目して~ [コラムvol.398]

 2018年の訪日外国人旅行者数は3,000万人の大台を突破し、過去最高を更新し続けています。しかし市場別の動向をみると、東アジア4ヶ国ⅰの勢いにブレーキがかかっていることがわかります。足元の2019年1~4月における累・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑩-「家族の平和な暮らし」- [コラムvol.397]
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まちづくりと観光事業の間にある壁⑩-「家族の平和な暮らし」- [コラムvol.397]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 生活と観光、と安易に観光と対置して語られてしまう「生活」に今一度焦点を当てて話をしてみたい。というのは、生活と観光と並べて話すと、「生活」をどのように捉えているのか、どのような「生活」を想い描いているのか、がぼやけてし・・・

観光ビジョン推進の現状~観光庁への派遣を終えて~ [コラムvol.394]
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観光ビジョン推進の現状~観光庁への派遣を終えて~ [コラムvol.394]

旅の図書館 副館長 兼 観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

はじめに  2018年4月から観光庁に出向していましたが、このたび1年間の任期を終えて(公財)日本交通公社に帰任しました。改めてよろしくお願いいたします。  出向中は、観光戦略課に配属され、主として「明日の日本を支える観・・・

東アジアの延長線ではうまくいかない!?欧米豪市場 ―例えばオーストラリア― [コラムvol.390]
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東アジアの延長線ではうまくいかない!?欧米豪市場 ―例えばオーストラリア― [コラムvol.390]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 2018年は訪日外国人旅行者数が3,000万人の大台を突破し、「過去最高」を更新し続ける訪日外国人旅行者を地方創生に起爆剤にしようと官民を上げて様々な取り組みが進められています。  従来から我が国の訪日市場の“上級顧客・・・

住民からの観光への支持を獲得するために [コラムvol.387]
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住民からの観光への支持を獲得するために [コラムvol.387]

 観光の場において住民の意識を調査すること、その重要性は頻繁に指摘されてきました。ハワイ州やクイーンズランド州(オーストラリア)など、観光地で住民の意識を調査している地域は多くあります。当財団でも、過去に「観光に対する住・・・

2019年を持続的な観光振興元年に [コラムvol.386]
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2019年を持続的な観光振興元年に [コラムvol.386]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

各地で続く観光振興財源の確保  2019年1月7日。出国時1,000円が課税される国際観光旅客税(以下、出国税)がスタートする。年間430億円と見込まれる税収は、観光庁を主体に観光基盤の拡充、強化に使われる予定となってい・・・

我が国の観光統計をめぐる一連の課題 [コラムvol.385]
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我が国の観光統計をめぐる一連の課題 [コラムvol.385]

 今年度観光経済研究部で新たに始めた自主研究に「観光統計の質的向上と利活用に関する研究」がある。筆者はずいぶん長い間観光統計の業務に関わって来たが、統計を主とする自主研究というものを立ち上げたことが無かった。ようやくとい・・・

地域の思いがつまった廃校を、“新たな交流拠点”に [コラムvol.383]
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地域の思いがつまった廃校を、“新たな交流拠点”に [コラムvol.383]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 先日、東北一の標高を誇る「鳥海山」の山麓を訪れる機会に恵まれました。鳥海山は、秋田県由利本荘市、にかほ市、山形県酒田市、遊佐町に跨る活火山で、秋田では「出羽富士」、山形では「庄内富士」とも呼ばれて親しまれています。  ・・・

観光政策の目的と手段 [コラムvol.382]
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観光政策の目的と手段 [コラムvol.382]

 当財団では、地方公共団体(都道府県および市町村(*1))を対象とする「観光政策に関するアンケート調査」を2014年度より毎年継続して実施している。今年度も計154の都道府県・市町村からご回答を頂き、その結果については先・・・

木下淑夫と日本の観光政策 [コラムvol.380]
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木下淑夫と日本の観光政策 [コラムvol.380]

京都事務所長 兼 観光研究部 主任研究員 福永 香織

 1978年に「観光文化資料館」として誕生した旅の図書館(1999年に現在の名称に改称)は2018年10月で開設40周年を迎えます。開設以来、ガイドブック、機内誌、時刻表、統計資料といった観光関連の図書や資料を収集してい・・・

観光地における危機管理の枠組み	防災計画のその先へ [コラムvol.379]
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観光地における危機管理の枠組み 防災計画のその先へ [コラムvol.379]

公益社団法人 京都市観光協会 職員(出向中) 那須 將

 起稿にあたり、北海道胆振東部地震で亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 —————- 被災者とな・・・

SDGsと観光 [コラムvol.378]
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SDGsと観光 [コラムvol.378]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

2017年 持続可能な観光国際年  2017年は、国連が定める「持続可能な観光国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development: IY2017)」・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑨ 対処療法型の観光振興で本当に良いか?[コラムvol.376]
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まちづくりと観光事業の間にある壁⑨ 対処療法型の観光振興で本当に良いか?[コラムvol.376]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 コラムでは、時事的な話題を扱うというよりは、地域のまちづくりや観光振興にこれまで携わってきた経験や体験などを通して、少し長い目で見たときに大切なことは何か、私自身が得た気づきなどを伝えたいと思っている。どちらかというと・・・

地域を深く知るために [コラムvol.375]
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地域を深く知るために [コラムvol.375]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員/博士(社会工学) 五木田 玲子

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」世界文化遺産登録  2018年7月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の、世界文化遺産への登録が決定しました。各種記事で取り上げられている通り、登録までは紆余曲折があり、・・・

マスコットキャラクターに託した想い [コラムvol.372]
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マスコットキャラクターに託した想い [コラムvol.372]

文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海

 2015年度から2017年度までの3年間、私は富士北麓地域で「REBIRTH!富士講プロジェクト」に携わっていました。3年間のプロジェクトの詳細は、ともに担当していた吉澤がコラムvol.367「REBIRTH!富士講プ・・・

訪日リピーター「だからこそ」利用したい団体ツアー [コラムvol.371]
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訪日リピーター「だからこそ」利用したい団体ツアー [コラムvol.371]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 当財団では、台湾、香港、中国の旅行会社9社を対象に訪日旅行商品(団体ツアー)を収集し、集計・分析を行う「JTBF訪日旅行商品調査」を実施しています。私が本調査を担当するようになり3年目となりますが、各国で販売されている・・・

REBIRTH!富士講プロジェクト-いつまでも 富士山を世界遺産に- [コラムvol.367]
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REBIRTH!富士講プロジェクト-いつまでも 富士山を世界遺産に- [コラムvol.367]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 「いつまでも 富士山を世界遺産に」、これは、富士山を未来まで宝として引き継いでいくことを目的に、PR啓発活動、教育活動、募金活動などを行っている、認定NPO法人富士山世界遺産国民会議(理事長:青柳正規氏、元文化庁長官)・・・

「滞在地」におけるMICEの取り込み [コラムvol.366]
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「滞在地」におけるMICEの取り込み [コラムvol.366]

「滞在地」となる必要性  2017年の訪日外客数(インバウンド)は2,869万人(前年比19.3%増)、その後の18年1月、2月の数字もそれぞれ250.2万人(9.0%増)、250.9万人(23.3%増)と増加傾向を示し・・・

地元の観光振興への寄与を考える [コラムvol.364]
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地元の観光振興への寄与を考える [コラムvol.364]

京都事務所長 兼 観光研究部 主任研究員 福永 香織

 当財団は、千代田区を中心に何度も引っ越しをおこなってきたが、いずれも賃貸オフィスであったこともあり、なかなか会社の住所を「地元」として認識するまでは至らなかったように感じている。全国の観光地のお手伝いをしている一方で、・・・