研究員紹介・コラム

観光政策・観光地経営

小笠原諸島の11年間と今 ―独自調査とコロナ対策から [コラムvol.459]
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小笠原諸島の11年間と今 ―独自調査とコロナ対策から [コラムvol.459]

東京・竹芝から船で24時間、太平洋を南下し辿り着くのは、世界自然遺産の島、小笠原諸島です。 大陸と陸続きになったことがない海洋島であるため、独自の進化を遂げた固有種の植物や生物が生息しています。また、ボニンブルーと呼ばれ・・・

温泉withコロナのあり方とは?コロナ禍を経て見えた温泉の魅力とこれから [コラムvol.458]
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温泉withコロナのあり方とは?コロナ禍を経て見えた温泉の魅力とこれから [コラムvol.458]

観光研究部 研究員 武智 玖海人

新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の流行以前と比べて、人気が高まっているのが「温泉」です。当財団が実施している「JTBF旅行意識調査(2021年5~6月調査)」の結果によると、今後1~2年間に行ってみたい旅行タ・・・

品格ある観光、節度ある観光、責任ある観光-まちづくりと観光事業⑬ [コラムvol.457]
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品格ある観光、節度ある観光、責任ある観光-まちづくりと観光事業⑬ [コラムvol.457]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

発出されていた緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が9月30日をもって全都道府県で解除された。新型コロナにより大きな打撃を受けた観光業界や観光地では、観光再開に向けた期待が高まる中、観光活動が本格化する前に備え考えておく・・・

「ラケット理論」の検証(インバウンド編) [コラムvol.454]
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「ラケット理論」の検証(インバウンド編) [コラムvol.454]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

背景 観光研究の分野では、観光地(デスティネーション)の範囲や大きさが、旅行者にどのように認知され、規定されるのかを表現する概念として、「ラケット理論」がよく知られています。これは、「出発地となる居住地(自宅)から観光対・・・

観光におけるルールメイキングを考える [コラムvol.450]
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観光におけるルールメイキングを考える [コラムvol.450]

 2020年に引き続き、2021年もコロナ禍によって我々の生活は大きく変化し続けている。人の移動そのものがこんなにも長く制限されたことは、多くの人にとって初めての経験だろう。観光産業は、あらゆる産業の中でもその影響を受け・・・

「軽トラ市」からはじまる商品開発と観光まちづくり [コラムvol.448]
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「軽トラ市」からはじまる商品開発と観光まちづくり [コラムvol.448]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

「つくみ軽トラ市」との出会い  軽トラ市は、岩手県雫石町からはじまった直売イベントだ。軽トラックの荷台に野菜やら漬物やら工芸品やらを積み込んで、会場で荷台をそのまま陳列棚にして販売し、売り終わったらさっと撤収する。カンタ・・・

自然風景地におけるモノのデザイン [コラムvol.447]
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自然風景地におけるモノのデザイン [コラムvol.447]

 突然ですが、山や川、海などに出かけると、道沿いのベンチ、ホテルやインフォメーションセンターなどの建築物、資源の解説板や注意標識などをよく見かけます。これらは、初めから自然界に存在するものではなく、誰かが、どこかのタイミ・・・

観光地のレジリエンスを考える [コラムvol.445]
  • 観光政策・観光地経営
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観光地のレジリエンスを考える [コラムvol.445]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

はじめに  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国際的な感染拡大は、観光業をはじめとした経済全般に大きな打撃を与えている。ポストコロナの観光地のあり方などが議論される場面で頻繁に登場するのは「レジリエンス」もし・・・

TOKYO FUNECTION -コロナ禍の水辺で [コラムvol.442]
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TOKYO FUNECTION -コロナ禍の水辺で [コラムvol.442]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 東京で今年も桜が満開を迎えている。  千鳥ヶ淵、隅田川、そして目黒川など東京中の水辺に、大小さまざまな舟が行き交う光景。コロナ禍によって例年通りとはいかないけれど、会話を控えめに、そして水面を抜ける風に吹かれながら桜を・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑫-本来の価値と本当に大切なもの [コラムvol.440]
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まちづくりと観光事業の間にある壁⑫-本来の価値と本当に大切なもの [コラムvol.440]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 新型コロナ感染症の影響が続いたこの一年。急激な環境変化の中で、いかに観光産業の存続を図るか。ニューノーマルな時代の観光を模索し、各地で新たなカタチが具体的に提案された一年でもあった。それは、単に今一時を凌ぐということに・・・

日本観光のレジリエンス強化に向けて [コラムvol.437]
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日本観光のレジリエンス強化に向けて [コラムvol.437]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

不透明な先行き  2019年末、私は、本コラムで「令和時代の観光地域づくりに向けて」というタイトルにて、オリパラを迎える日本観光の発展に向け、観光産業クラスターの形成の必要性を指摘した。  その後、世界は、COVID-1・・・

Go Toトラベルキャンペーンの効果と実施期間延長への期待 [コラムvol.436]
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Go Toトラベルキャンペーンの効果と実施期間延長への期待 [コラムvol.436]

 長いようにも感じ、また短かくも感じたこの2020年が暮れようとしている。  武漢発の新型コロナウイルスがもたらした我が国旅行市場への影響は、甚大かつ長期にわたっている。新規感染者数は拡大と収束を繰り返して、今は第3波の・・・

訪日インバウンド市場の再開に向けて ―コロナ禍でも高い訪日意向を維持するために今発地でできることとは―[Vol.431]
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訪日インバウンド市場の再開に向けて ―コロナ禍でも高い訪日意向を維持するために今発地でできることとは―[Vol.431]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 2020年に入り、私たちの生活は新型コロナウイルスの世界的流行により一変しました。半年以上の時間をかけ、私たちは新型コロナウイルス以前には戻れないこと、新型コロナウイルスとともに別の道を歩んでいく必要があることを理解し・・・

コロナ禍における博物館・美術館の動向[Vol.430]
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コロナ禍における博物館・美術館の動向[Vol.430]

観光研究部 研究員 磯貝 友希

新型コロナウイルスの感染拡大は、「三密」になりやすく感染リスクが高い屋内集客施設の運営に大きな影響を与えている。博物館・美術館も例外ではなく、東京・京都・奈良・九州の国立博物館4館等公立ミュージアムを始めとして、本年2月・・・

Withコロナ期におけるマーケティング:「低リスク旅行者」を特定する[Vol.429]
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Withコロナ期におけるマーケティング:「低リスク旅行者」を特定する[Vol.429]

 観光地におけるリスク管理は長年のテーマであり、特に自然災害の多い日本においては、そうした脅威とどのように向き合っていくかは、多くの観光地で課題でした。学術研究においても、旅行者が「外部の脅威」をどのように捉えて行動する・・・

MICEの今後[Vol.426]
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MICEの今後[Vol.426]

観光地域研究部 地域戦略室長/観光地づくり講座プログラム長/上席主任研究員 守屋 邦彦

はじめに  新型コロナウイルスの感染拡大の状況やその対応は、数日~1週間というレベルで次々に変化しており、まだまだ先が見通せない状況であるが、その影響を大きく受けている分野の1つとして各種のミーティングやイベント、いわゆ・・・

ワーケーションの定着に必要な地域の取り組みとは[Vol.425]
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ワーケーションの定着に必要な地域の取り組みとは[Vol.425]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

 昨年7月、当財団では、主に業務を目的とした旅行に休暇を組み合わせる〝ブリージャー(Bleisure)〞や、休暇を目的とした旅行に業務を組み合わせる〝ワーケーション(Workation)〞を中心としたビジネストラベルの現・・・

ゲストのためのガイドライン 「できる人 / できない人」の二元論を超えて[Vol.424]
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ゲストのためのガイドライン 「できる人 / できない人」の二元論を超えて[Vol.424]

観光研究部 副主任研究員 那須 將

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、当財団においても年度当初から順次、在宅勤務への移行がなされた。日々の余剰カロリー消費を自転車通勤によって自動引き落とし的に達成してきた筆者は、新たな環境の下で「自主的かつ日常的な運・・・

新型コロナウイルスに負けない観光地の取り組みを考える[Vol.421]
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新型コロナウイルスに負けない観光地の取り組みを考える[Vol.421]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

観光地ができることは?  「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」が出されて約1か月が経ちます。現在でも様々な業種への休業要請や外出自粛の中で、観光地においても営業を制限せざるを得ない状況が続いています。こうした状況にお・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑪-‟本命の観光客”は誰か-[Vol.420]
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まちづくりと観光事業の間にある壁⑪-‟本命の観光客”は誰か-[Vol.420]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 新型コロナウイルス感染症による世界的規模での急激な変化を誰が予想できただろうか。昨年度は、国際観光旅行市場の予測を超える成長とオーバーツーリズム(過剰観光)が世界的な話題になっていたが、その対応方策を国内外で共有し、検・・・