研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。
観光研究部 副主任研究員 小坂 典子
北米スキーリゾートから学ぶ「将来市場」を育てる設計 2025年2月下旬から3月上旬にかけて、北米・コロラド州のスキーリゾートを訪れました。2回目の訪問となった今回は、前回とは異なる視点で多くの気づきを得ることができました・・・
沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰
タロイモ畑のほとりで 2025年1月、自身にとって7度目のハワイ訪問の機会を得た。 今回、ハワイで進められている「マラマ・ハワイ(Mālama Hawai’i)」の取り組みをテーマに、ハワイ州観光局(HTA)・・・
観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎
住民の暮らしや環境と観光利用との調和が問われ、誘導と規制を効果的に組み合わせて対策を検討することが求められる場面が多くなっている。そのような現代だからこそ、市場や顧客に正面から向き合い、ニーズに応える具体的なアクションが・・・
観光研究部 主任研究員 後藤 伸一
私は、いつ筆を使ったのか? 最近、ペンを使わなくなってきました。普段使いで筆をまったく使いません。多くの方が私と同様に、パソコンやスマホを使うようになり、文字を書くことが減ったのではないでしょうか。文字を書き残すために発・・・
理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一
宿泊税議論 再び 私が年末年始の本コラムを担当するようになったのは2019年の年始コラムからである。 振り返れば、2019年という年は、新型コロナのパンデミック前の1年間であり、観光に関わる様々な事象が「過去最高」と言わ・・・
観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員/博士(社会工学) 五木田 玲子
今年の年末年始は日並びに恵まれ、一部では“奇跡の9連休”と呼ばれているそうです。連休中に旅行を計画している人も多いのではないでしょうか。株式会社JTBによると、この年末年始に出かける場所として気になっているところとしては・・・
観光研究部 副主任研究員 川村 竜之介
はじめに 日本人の人口減少に伴い、国内旅行市場は、将来的に少しずつ縮小していくものと思われます。しかしそれは、例えば人口が5%減少したから旅行市場も同じように5%縮小する、という単純なものではなく、恐らくは、人口減少と異・・・
旅の図書館 副館長 兼 観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋
1.はじめに 当財団では今年度、各研究員がいわゆる「トップジャーナル」(被引用数が多く、社会的な影響力の大きい論文が掲載されているとの評価が高い国際学術雑誌)に掲載された論文から関心があるものを選び、レビューしたうえで、・・・
観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね
2024年も折り返し地点を過ぎました。ここまでのインバウンド市場は、単月の訪日外客数が8ヶ月連続で過去最多を更新し、コロナ禍で低迷していた数年前の状況からは想像できないほど好調に推移しています。コロナ禍以降、インバウンド・・・
観光研究部 主任研究員 蛯澤 俊典
観光振興の旗振り役として、日本に300以上のDMO/観光地域づくり法人がありますが、そのDMOにおいて、今、マーケティング×デジタル人材が特に必要とされています。 今年になり、観光庁では「観光地域づくり法人の機能強化に関・・・
観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭
全国各地で、宿泊税を中心とした観光財源の検討が進んでいます。通常、観光財源の検討にあたっては、観光財源確保のメニューをいくつか提示・検討したうえで、地域内で議論し、選択していくことになります。 このような地域内での議論の・・・
観光研究部 研究員 岩野 温子
はじめに みなさんは、旅行をする時、どのような観点で旅行先を選び、そこでの過ごし方を決めていますか?このお店に行ってこれが食べたいとか、綺麗な海を眺めながらぼーっとしたいとか、山をバックに湖畔でキャンプしたいとか、何気な・・・
観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子
過去のコラムでも触れたとおり、2021年度から私は誰もが旅行を楽しめるためのツーリズムのあり方について研究を行っており、特にがん患者・サバイバー(以降、「サバイバー」と表記します)に焦点を当てて取り組んでいます。 今回は・・・
観光研究部 研究員 山本 奏音
草津温泉は、今勢いのある温泉地の一つと言えるだろう。2023年には過去最高の来訪者数を記録し、また観光経済新聞社主催「にっぽんの温泉100選」では21年連続1位を獲得している。実際にまちなかを見渡しても、浴衣を着てそぞろ・・・
観光研究部 研究員 目代 凪
はじめに 近年のDX推進にかかわる潮流のなかで、観光に新たな価値をもたらす可能性のあるデジタル技術の一つとしてAR・VR(拡張現実・仮想現実)が注目されています(Fan et al., 2022)。IDC(2022)は2・・・
公益社団法人 京都市観光協会 職員(出向中) 那須 將
人生のある一定期間を、文学に心を傾け、紙を食むように過ごした経験を持つ人は、万人とまでは言えないにせよ、意外に多いのではないかと思う。そのような時期に筆者が触れた文章の中でとりわけ水が合うと感じたのは、寺田寅彦の随筆で・・・
「飛行機は持続可能」は誤解? 2024年4月、欧州消費者機構(BEUC)の警告を受け、欧州委員会(EC)およびEU消費者当局(CPCネットワーク)は、航空会社20社に対して、誤解を招く可能性のある環境表示の内容を特定した・・・
■地域活性化のために、観光誘客のために協力してほしい 観光のチカラで地域を元気にしたい、今、日本全国で観光を活用した地域の活性化事業が盛んにおこなわれています。私はこれまで自治体やDMO、また観光関連事業者の皆様から多く・・・
世界観光機関(UN Tourism)によると、2023年の国際観光客到着数は、強力な繰越需要に支えられ、パンデミック前のレベルの88%に回復。2024年にはパンデミック前の水準に完全に回復すると予想されており、2019年・・・
日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」によると、2023年の訪日外客数(推計値)は2,500万人を超え、コロナ禍前2019年の8割程度まで回復しました。2023年10月以降は、2019年同月を上回る、若しくはほぼ同程度・・・