コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

ブレジャー旅行者の特性と地域における取組み [コラムvol.465]
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ブレジャー旅行者の特性と地域における取組み [コラムvol.465]

はじめに 新型コロナウイルスの感染拡大により、仕事と休暇を組み合わせた滞在型旅行が「新たな旅のスタイル」として位置付けられ、その推進のため様々な取り組みが展開されているが、この新たな旅のスタイルの一つに、出張等の機会を活・・・

続・観光地のレジリエンスを考える ~「個」と「集合体」のレジリエンスの要素とは~ [コラムvol.464]
  • 観光政策・観光地経営

続・観光地のレジリエンスを考える ~「個」と「集合体」のレジリエンスの要素とは~ [コラムvol.464]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

はじめに 昨年度より、観光地におけるレジリエンスに関する研究を進めている。具体的には、各分野におけるレジリエンスの概念や、レジリエンス研究のアプローチ、レジリエンスの要素等を整理するとともに、特に海外で進んでいるデスティ・・・

変化に対応する地域と観光協会の役割 [コラムvol.463]
  • 観光政策・観光地経営

変化に対応する地域と観光協会の役割 [コラムvol.463]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

2020年1月に新型コロナウイルスの流行がはじまり、早くも2年が経過しました。観光振興に取り組む地域にとっても、長引くコロナ禍によって様々な変革が求められた2年だったのではないかと思います。 私たちは、この2年間、各地の・・・

コロナ禍に発行した機関誌『観光文化』を振り返る [コラムvol.462]
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コロナ禍に発行した機関誌『観光文化』を振り返る [コラムvol.462]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

2022年1月。新型コロナウイルス下で迎えた2回目の正月は、幸いにも全国的に感染状況が落ち着いていることもあって、久しぶりの帰省や旅行をする多くの人で、各地が賑わった。今(1/11)はオミクロン株の感染拡大が懸念されると・・・

真摯な観光地域づくりによるブランディングへ [コラムvol.461]
  • 観光政策・観光地経営

真摯な観光地域づくりによるブランディングへ [コラムvol.461]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

振り回された2021年 ローラーコースターのような1年だった。2021年について、多くの観光関係者が持った感想なのではないだろうか。 2022年が観光にとって、どういう年となるかを見通すことは難しい。 コロナ禍について言・・・

脱炭素と観光の現在地 -グラスゴー宣言を受けて [コラムvol.460]
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脱炭素と観光の現在地 -グラスゴー宣言を受けて [コラムvol.460]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

今年8月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、産業革命前と比べた世界の気温上昇がこれまでより10年早く、2021~2040年に1.5度以上に達するとの新たな予測を発表しました。また、国内外では豪雨や干ばつ、熱波の・・・

小笠原諸島の11年間と今 ―独自調査とコロナ対策から [コラムvol.459]
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小笠原諸島の11年間と今 ―独自調査とコロナ対策から [コラムvol.459]

東京・竹芝から船で24時間、太平洋を南下し辿り着くのは、世界自然遺産の島、小笠原諸島です。 大陸と陸続きになったことがない海洋島であるため、独自の進化を遂げた固有種の植物や生物が生息しています。また、ボニンブルーと呼ばれ・・・

温泉withコロナのあり方とは?コロナ禍を経て見えた温泉の魅力とこれから [コラムvol.458]
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温泉withコロナのあり方とは?コロナ禍を経て見えた温泉の魅力とこれから [コラムvol.458]

観光研究部 研究員 武智 玖海人

新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の流行以前と比べて、人気が高まっているのが「温泉」です。当財団が実施している「JTBF旅行意識調査(2021年5~6月調査)」の結果によると、今後1~2年間に行ってみたい旅行タ・・・

品格ある観光、節度ある観光、責任ある観光-まちづくりと観光事業⑬ [コラムvol.457]
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品格ある観光、節度ある観光、責任ある観光-まちづくりと観光事業⑬ [コラムvol.457]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

発出されていた緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が9月30日をもって全都道府県で解除された。新型コロナにより大きな打撃を受けた観光業界や観光地では、観光再開に向けた期待が高まる中、観光活動が本格化する前に備え考えておく・・・

コロナ禍における旅行市場の変化2 [コラムvol.456]
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コロナ禍における旅行市場の変化2 [コラムvol.456]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

観光庁「旅行・観光消費動向調査」によると、2020年の国内宿泊観光・レクリエーションにおける延べ旅行者数は9,183万人で、前年比46.5%減となりました。

ペット飼育世帯は旅行に行かない? [コラムvol.455]
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ペット飼育世帯は旅行に行かない? [コラムvol.455]

観光研究部 研究員 工藤 亜稀

はじめに 2020年に日本国内で犬を飼育している世帯は約680万世帯と言われており、これは全世帯の11.9%にのぼります(※1)。筆者も昨年から犬(ジャックラッセルテリア)を飼い始め、先日1歳の誕生日を家族で祝いました。・・・

「ラケット理論」の検証(インバウンド編) [コラムvol.454]
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「ラケット理論」の検証(インバウンド編) [コラムvol.454]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

背景 観光研究の分野では、観光地(デスティネーション)の範囲や大きさが、旅行者にどのように認知され、規定されるのかを表現する概念として、「ラケット理論」がよく知られています。これは、「出発地となる居住地(自宅)から観光対・・・

たびとしょCafe担当者のつぶやき [コラムvol.453]
  • その他

たびとしょCafe担当者のつぶやき [コラムvol.453]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

はじめに 私が当財団(以下、JTBF)に就職して早くも今年で9年目、観光文化振興部(異動当初は観光文化情報センター)の企画室に異動して3年目を迎えました。 観光文化振興部は、観光分野の研究成果と人をつなぐ、研究・情報プラ・・・

メガスポーツイベントによるインバウンド誘客の可能性 -幻となった東京2020大会観戦チケット付パッケージから考える- [コラムvol.452]
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メガスポーツイベントによるインバウンド誘客の可能性 -幻となった東京2020大会観戦チケット付パッケージから考える- [コラムvol.452]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

先日、東京2020オリンピック競技大会(以下、「東京2020大会」)が閉幕しました。新型コロナ感染対策の一環としてバブル方式が取り入れられたことにより、当財団オフィス(南青山)からわずか1.5km先で競技が行われていても・・・

御城印、御宿場印-広がる“御朱印”の世界 [コラムvol.451]
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  • 観光資源

御城印、御宿場印-広がる“御朱印”の世界 [コラムvol.451]

観光研究部 研究員 磯貝 友希

近年、御城印、御宿場印といった、神社仏閣でいただく御朱印とは異なる“御朱印”の世界が静かに広がっている。神社仏閣の御朱印と同様に、筆書きの文字、朱印、日付などが記入されたものをいただき、集印帳に集めていくものだ。 この“・・・

観光におけるルールメイキングを考える [コラムvol.450]
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観光におけるルールメイキングを考える [コラムvol.450]

 2020年に引き続き、2021年もコロナ禍によって我々の生活は大きく変化し続けている。人の移動そのものがこんなにも長く制限されたことは、多くの人にとって初めての経験だろう。観光産業は、あらゆる産業の中でもその影響を受け・・・

オンラインツアーに求められる共創的コミュニケーション [コラムvol.449]
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オンラインツアーに求められる共創的コミュニケーション [コラムvol.449]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 先日、ある2つのオンラインイベントに参加しました。いずれも観光とは関係のない分野がテーマでしたが、個人的には非常に印象的で、観光の分野でも参考になる部分があったことからご紹介したいと思います。 共創型のビールづくりプロ・・・

「軽トラ市」からはじまる商品開発と観光まちづくり [コラムvol.448]
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「軽トラ市」からはじまる商品開発と観光まちづくり [コラムvol.448]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

「つくみ軽トラ市」との出会い  軽トラ市は、岩手県雫石町からはじまった直売イベントだ。軽トラックの荷台に野菜やら漬物やら工芸品やらを積み込んで、会場で荷台をそのまま陳列棚にして販売し、売り終わったらさっと撤収する。カンタ・・・

自然風景地におけるモノのデザイン [コラムvol.447]
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自然風景地におけるモノのデザイン [コラムvol.447]

 突然ですが、山や川、海などに出かけると、道沿いのベンチ、ホテルやインフォメーションセンターなどの建築物、資源の解説板や注意標識などをよく見かけます。これらは、初めから自然界に存在するものではなく、誰かが、どこかのタイミ・・・

休暇の旅行中にどこで仕事をする? [コラムvol.446]
  • 観光と社会の潮流

休暇の旅行中にどこで仕事をする? [コラムvol.446]

はじめに  新型コロナウイルスの感染拡大により大きく注目されたことの1つとして「ワーケーション(※1))」がある。2021年3月には観光庁がウェブサイト「『新たな旅のスタイル』 ワーケーション&ブレジャー」をオープンし、・・・