コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

東北新幹線と九州新幹線の全通を前に [コラムvol.126]

東北新幹線と九州新幹線の全通を前に [コラムvol.126]

 今年(2010年)12月に東北新幹線八戸-新青森間、来年(2011年))3月に九州新幹線博多-新八代間が開業し、東北新幹線と九州新幹線鹿児島ルート(以下、単に「九州新幹線」と表記します)は全線開通となります。いわゆる「・・・

売上を増やす簡単な質問をする方法 [コラムvol.125]

売上を増やす簡単な質問をする方法 [コラムvol.125]

 先日、パソコンを買い替えました。家ではあまり作業しないため、安いパソコンでよかったのですが、一つだけ譲れないことがありました。それは、テレビをパソコンのモニターとして使いたい、ということです。  しかし、テレビをパソコ・・・

600冊の時刻表の使われ方-インターネットにはない「過去」 [コラムvol.124]

600冊の時刻表の使われ方-インターネットにはない「過去」 [コラムvol.124]

 当財団が運営する「旅の図書館」は、公益事業の一環として観光文化の振興を願い、1978年10月に開設され、どなたでも無料でご利用いただけます。ご利用いただける資料には、国内・海外の観光や文化に関する図書、雑誌、ガイドブッ・・・

20代の友人旅行はどう変わったか -過去10年間の調査データ分析結果から [コラムvol.123]
  • 旅行者動向
  • 観光経済
  • 観光と社会の潮流

20代の友人旅行はどう変わったか -過去10年間の調査データ分析結果から [コラムvol.123]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 当財団では1998年から毎年1回、全国規模のアンケート調査として「旅行者動向調査」を行っています。そして、調査結果に基づいて過去1年間の国内旅行マーケットの動向をまとめたレポートである『旅行者動向』を1999年以降、毎・・・

旅を楽しむ1000の提案 [コラムvol.122]

旅を楽しむ1000の提案 [コラムvol.122]

近年、海外の出版社から、様々な旅の楽しみ方を提案する旅行ガイドがいくつも出版されています。 日本語に翻訳されたものとしては、日経ナショナル・ジオグラフィック社発行の『いつかは行きたい 一生に一度だけの旅 BEST500』・・・

“逃げバリ”のススメ [コラムvol.121]

“逃げバリ”のススメ [コラムvol.121]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 今年の梅雨は、活発な梅雨前線の影響で、九州北部から中国、近畿地方にかけて断続的に激しい雨が降り続き、各地で河川の氾濫や土石流の被害が相次ぎました。体育館や公民館に避難する多くの方々がテレビに映る度に、何ともいたたまれな・・・

引き込むのか押し出すのか [コラムvol.120]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

引き込むのか押し出すのか [コラムvol.120]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

 6月の下旬、iPhone4が発売になりました。 例によって、販売店は大混雑であったようですが、同日、人気恋愛ゲームの続編も発売になりました。 そのゲームソフトの名前は「ラブプラス+」。 http://gamez.itm・・・

日本の「展示会・見本市」の来場者数は? [コラムvol.119]
  • 観光政策・観光地経営

日本の「展示会・見本市」の来場者数は? [コラムvol.119]

 観光庁ではインバウンド旅行者の数を将来的に3,000万人にする「訪日外国人3000万人プログラム」の一環として今年をMICE振興の年「JAPAN MICE YEAR」と位置づけ、各種取り組みを強力に推進していくこととし・・・

インバウンドの受け入れは大丈夫? [コラムvol.118]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

インバウンドの受け入れは大丈夫? [コラムvol.118]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 国をあげてのインバウンド振興策が進められています。その概要及び課題については、研究員コラムvol.102「訪日外国人旅行者数のさらなる拡大のために」(有馬)に詳細に記述されていますので、そちらをご参照いただければと思い・・・

建設中の東京スカイツリーから考えたこと [コラムvol.117]

建設中の東京スカイツリーから考えたこと [コラムvol.117]

 東京スカイツリー(以下、スカイツリーと略記)の建設が順調に進んでいるようです。直線距離で5kmほど離れた当財団の窓からも、ビル群の隙間を縫うようにして建設中の頂部を望めるようになりました。今回はスカイツリーをめぐって考・・・

地域活性化から見たスポーツ・ツーリズム [コラムvol.116]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

地域活性化から見たスポーツ・ツーリズム [コラムvol.116]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 最近、「スポーツ」分野から見た観光、すなわち「スポーツ・ツーリズム」に関わる研究者の方々と親しく意見を交わす機会が多くあります。これまで私自身は「スポーツ・ツーリズム」と聞いても多様な観光分野(エコツーリズムやグリーン・・・

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その5) [コラムvol.115]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その5) [コラムvol.115]

 前々作vol.71に”キャリング・キャパシティは関係者間の話し合いに基づいて決めるもの”と書きました。今回は、その決定過程となりうる「地域社会(コミュニティ)を基盤とした地域資源の管理運営手法」・・・

観光税の前提としての長期ビジョン [コラムvol.114]
  • 観光政策・観光地経営

観光税の前提としての長期ビジョン [コラムvol.114]

 地方財政緊縮の煽りを受けて多くの自治体で観光予算の縮小が続いています。しかし、地方の課税自主権が強化されるには時間がかかるでしょうし、安定的な財源確保のために観光税や協力金等の導入を検討する自治体が今後増えていくでしょ・・・

旅の心 [コラムvol.113]

旅の心 [コラムvol.113]

要約  思いがけないことが一生の思い出になることがあるように、旅もまた、思いがけないことで思い出に残る旅になることがある。旅は心でするもの。自由でしなやかな心を持って旅立ちたいものである。 本文  思いがけないことが一生・・・

料理は「美味しい」を超えた!? [コラムvol.112]

料理は「美味しい」を超えた!? [コラムvol.112]

 「美味しく創るのは簡単です。決まった組み合わせはわかっています。でも私は完成手前で味を一つ引いたりします」。ここは山形県鶴岡市、全国から食通が押し寄せて予約がとりにくくて有名な、レストラン「アル・ケッチァーノ」。  オ・・・

観光地における個人情報保護 [コラムvol.111]

観光地における個人情報保護 [コラムvol.111]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■観光地で割と見かけるこんな場面  突然ですが、皆さんは以下のような場面について、何をお感じになりますでしょうか。 ・・・とある有名観光地への出張の際の出来事。現地についてから、観光案内所で観光案内のパンフレットを物色し・・・

旅行者の日常をご存じ?~旅行先に求められる生活習慣への対応 [コラムvol.110]

旅行者の日常をご存じ?~旅行先に求められる生活習慣への対応 [コラムvol.110]

■日常の通勤風景  私は毎日、電車通勤をしています。仕事と子育てに追い回される身にとって、通勤時間は自分のためだけに使えるつかの間の貴重な時間。以前はこの時間に小説やマンガ雑誌を読んでいましたが、最近ではiPhone(ア・・・

子供の「生きる力」を育てる「旅育」 [コラムvol.109]

子供の「生きる力」を育てる「旅育」 [コラムvol.109]

 最近、興味深い、というより危惧しているのは、「仮想空間」を楽しむ傾向が子供達の間に高まっていることです。バーチャルの世界で次々起こる出来事に前向きに立ち向かう子供の姿。そこでの体験は、実際の力になるのでしょうか?一方、・・・

年頭にあたって休暇計画を [コラムvol.108]

年頭にあたって休暇計画を [コラムvol.108]

 働く人々が心身をリフレッシュするためには、まとまった休暇を計画的に取得することが重要です。また、観光地においては交通混雑の緩和や施設経営上、旅行需要の平準化が求められています。そのためにはオフシーズン期の魅力にも光を当・・・

2010年の年頭に考える「21世紀型観光ビジネスモデルの創造」  [コラムvol.107]

2010年の年頭に考える「21世紀型観光ビジネスモデルの創造」  [コラムvol.107]

要旨  21世紀になり、はや10年が過ぎようとしています。 「21世紀は観光の時代だ」といって無邪気に喜んでスタートしましたが、この10年の間には、9.11、SARS、リーマンショックをはじめいろいろなことが起こり、観光・・・