コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

観光地のレジリエンスを考える [コラムvol.445]
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観光地のレジリエンスを考える [コラムvol.445]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

はじめに  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国際的な感染拡大は、観光業をはじめとした経済全般に大きな打撃を与えている。ポストコロナの観光地のあり方などが議論される場面で頻繁に登場するのは「レジリエンス」もし・・・

Wildlife Tourismと野生動物観光 [コラムvol.444]
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Wildlife Tourismと野生動物観光 [コラムvol.444]

観光研究部 副主任研究員 那須 將

 一昨年度から昨年度にかけて、Wildlife Tourism に携わる機会を得た。Wildlife、すなわち野生動物の観光ということになる。本稿では業務の中で感じたことについて述べたい。  本稿のカバー写真はWildl・・・

消費者から見たオンラインツアー [コラムvol.443]
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  • 観光経済

消費者から見たオンラインツアー [コラムvol.443]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 コロナ禍における新しい観光の形の一つとして、オンラインツアーに注目が集まっています。筆者はコロナ禍における観光地の取り組みとしてオンラインツアーについて調査していますが、今回は「消費者サイド」から見たオンラインツアーに・・・

TOKYO FUNECTION -コロナ禍の水辺で [コラムvol.442]
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TOKYO FUNECTION -コロナ禍の水辺で [コラムvol.442]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 東京で今年も桜が満開を迎えている。  千鳥ヶ淵、隅田川、そして目黒川など東京中の水辺に、大小さまざまな舟が行き交う光景。コロナ禍によって例年通りとはいかないけれど、会話を控えめに、そして水面を抜ける風に吹かれながら桜を・・・

オンラインツアーの可能性とは?ライブ配信でスイスに行って考えたこと [コラムvol.441]
  • 観光資源
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オンラインツアーの可能性とは?ライブ配信でスイスに行って考えたこと [コラムvol.441]

 新型コロナウイルス感染症の流行以後、広がりを見せているのが「オンラインツアー」です。欧米ではバーチャルツアー(Virtual Tour)とも呼ばれ、自由に旅行ができないコロナ禍における新たな観光のスタイルとして注目され・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑫-本来の価値と本当に大切なもの [コラムvol.440]
  • 観光政策・観光地経営
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まちづくりと観光事業の間にある壁⑫-本来の価値と本当に大切なもの [コラムvol.440]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 新型コロナ感染症の影響が続いたこの一年。急激な環境変化の中で、いかに観光産業の存続を図るか。ニューノーマルな時代の観光を模索し、各地で新たなカタチが具体的に提案された一年でもあった。それは、単に今一時を凌ぐということに・・・

これからの観光の道しるべ~サスティナビリティをテーマに [コラムvol.439]

これからの観光の道しるべ~サスティナビリティをテーマに [コラムvol.439]

 サスティナビリティは以前より観光においても重要なキーワードとなっていましたが、特にここ数年で世の中の関心の高まりと実際の変化を感じるようになりました。今回のコラムでは、観光分野における具体事例を紹介しながら、そうした潮・・・

コロナ禍における旅行市場の変化 [コラムvol.438]
  • 旅行者動向
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コロナ禍における旅行市場の変化 [コラムvol.438]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

旅行市場の二極化  コロナ禍において、旅行者数は大きく減少しました。観光庁「観光・消費動向調査」によると、7~9月の国内宿泊観光・レクリエーションにおける延べ旅行者数は2,837万人で、前年同期比47.3%減となりました・・・

日本観光のレジリエンス強化に向けて [コラムvol.437]
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日本観光のレジリエンス強化に向けて [コラムvol.437]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

不透明な先行き  2019年末、私は、本コラムで「令和時代の観光地域づくりに向けて」というタイトルにて、オリパラを迎える日本観光の発展に向け、観光産業クラスターの形成の必要性を指摘した。  その後、世界は、COVID-1・・・

Go Toトラベルキャンペーンの効果と実施期間延長への期待 [コラムvol.436]
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  • 観光経済

Go Toトラベルキャンペーンの効果と実施期間延長への期待 [コラムvol.436]

 長いようにも感じ、また短かくも感じたこの2020年が暮れようとしている。  武漢発の新型コロナウイルスがもたらした我が国旅行市場への影響は、甚大かつ長期にわたっている。新規感染者数は拡大と収束を繰り返して、今は第3波の・・・

「ステイケーション」を通して考えたこと[Vol.435]
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「ステイケーション」を通して考えたこと[Vol.435]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

例年と違った夏休みの家族旅行  個人的な話題で恐縮ですが、筆者はここ数年ほど、夏休みは家族で国内外の観光地に旅行してきており、家族の中では毎年の一種のルーティンとなっています。  ただ、今年は新型コロナウィルス感染症(C・・・

クロアチアの「eVisitor」システム ―宿泊者名簿のデジタル化とその活用―[Vol.434]

クロアチアの「eVisitor」システム ―宿泊者名簿のデジタル化とその活用―[Vol.434]

 デジタル庁の創設が話題となっていますが、コロナ禍を経て今後はあらゆる領域でのデジタル化と、それに伴うデータの活用がますます進むものと予想されます。今回は観光領域におけるデジタル化の先進事例として、クロアチアの「eVis・・・

「Go To トラベル事業」効果の推定方法を考える ~統計的因果推論への誘い[Vol.433]

「Go To トラベル事業」効果の推定方法を考える ~統計的因果推論への誘い[Vol.433]

新型コロナの影響で2020年4-6月期の旅行市場は国内、海外、訪日ともに劇的に縮小しました。先行する国内旅行市場の回復を加速させるため、政府は「Go Toトラベル事業」を展開しています。今回のコラムでは、この事業の政策効・・・

旅に関する情報発信の持つ意義 ~美しき日本 全国観光資源台帳の公開を迎えて~[Vol.432]
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  • 観光と社会の潮流

旅に関する情報発信の持つ意義 ~美しき日本 全国観光資源台帳の公開を迎えて~[Vol.432]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

みなさま、新しいWEBサイト「美しき日本 全国観光資源台帳(https://www.tabi.jtb.or.jp)」はもうご覧いただけたでしょうか。私の2つ前のコラム「全国観光資源台帳『美しき日本プロジェクト』[vol.・・・

訪日インバウンド市場の再開に向けて ―コロナ禍でも高い訪日意向を維持するために今発地でできることとは―[Vol.431]
  • 旅行者動向
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訪日インバウンド市場の再開に向けて ―コロナ禍でも高い訪日意向を維持するために今発地でできることとは―[Vol.431]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 2020年に入り、私たちの生活は新型コロナウイルスの世界的流行により一変しました。半年以上の時間をかけ、私たちは新型コロナウイルス以前には戻れないこと、新型コロナウイルスとともに別の道を歩んでいく必要があることを理解し・・・

コロナ禍における博物館・美術館の動向[Vol.430]
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  • 観光と社会の潮流

コロナ禍における博物館・美術館の動向[Vol.430]

観光研究部 研究員 磯貝 友希

新型コロナウイルスの感染拡大は、「三密」になりやすく感染リスクが高い屋内集客施設の運営に大きな影響を与えている。博物館・美術館も例外ではなく、東京・京都・奈良・九州の国立博物館4館等公立ミュージアムを始めとして、本年2月・・・

Withコロナ期におけるマーケティング:「低リスク旅行者」を特定する[Vol.429]
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Withコロナ期におけるマーケティング:「低リスク旅行者」を特定する[Vol.429]

 観光地におけるリスク管理は長年のテーマであり、特に自然災害の多い日本においては、そうした脅威とどのように向き合っていくかは、多くの観光地で課題でした。学術研究においても、旅行者が「外部の脅威」をどのように捉えて行動する・・・

新型コロナウイルスで進む観光のデジタル化[Vol.428]
  • 観光と社会の潮流

新型コロナウイルスで進む観光のデジタル化[Vol.428]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

はじめに  新型コロナウイルスの感染が拡大している中、直接ボタンを触れなくても操作が可能なエレベーター、人の手を介さずに食事をテーブルまで運ぶ運搬ロボット、顔認証で開くゲートなど非接触技術に注目が集まっています。また、店・・・

コロナ禍での図書館~“知の拠点”としての充実を[Vol.427]
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コロナ禍での図書館~“知の拠点”としての充実を[Vol.427]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 当財団では、公益事業の一環で1978年より観光・旅行分野の資料等を取りそろえた専門図書館である「旅の図書館」を運営している。しかし、今回のコロナ禍では、早い時期から不特定多数の人が集まることやその場所自体の危険性が指摘・・・

MICEの今後[Vol.426]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

MICEの今後[Vol.426]

観光地域研究部 地域戦略室長/観光地づくり講座プログラム長/上席主任研究員 守屋 邦彦

はじめに  新型コロナウイルスの感染拡大の状況やその対応は、数日~1週間というレベルで次々に変化しており、まだまだ先が見通せない状況であるが、その影響を大きく受けている分野の1つとして各種のミーティングやイベント、いわゆ・・・