観光文化振興部 企画室長/上席主任研究員 五木田 玲子
■富士山で入山料徴収開始 昨年6月に世界文化遺産に登録された富士山において、入山料(正式名称は「富士山保全協力金」)を徴収することが正式決定となりました。徴収期間は夏の登山シーズン、対象者は五合目から山頂を目指す登山者、・・・
常務理事/観光地域研究部長/博士(農学) 寺崎 竜雄
あけましておめでとうございます。 1912年に創業した当財団は一昨年に100周年を迎えました。そして1963年に株式会社日本交通公社(現JTB)を分離し、観光分野に特化した調査研究機関として活動を始めてから昨年でちょう・・・
観光政策研究部 活性化推進室長/上席主任研究員 中野 文彦
●9月上旬の尾瀬 9月上旬に尾瀬(尾瀬国立公園)を訪れる機会があった。尾瀬というと高山植物の宝庫、本州最大の湿原として有名であるが、訪れたのは高山植物のシーズンが終わって、紅葉が訪れるまでの端境の時期であった。そのこと・・・
観光政策研究部 社会・マネジメント室 上席主任研究員 相澤 美穂子
先日台北出張の際に利用した成田空港は多くの外国人で混雑していました。まだ梅雨が明けていない時期にも関わらずこれだけの賑わいを見せていたのはやはり円安の影響でしょうか。円安の恩恵を受けてか旅行者の財布の紐も緩んでいるよう・・・
トレイル、フットパス、長距離自然歩道、歴史古道など、フィールドやテーマなどの違いによって呼び名は異なるものの、10キロから数十キロ、さらには数百キロに及ぶ長距離歩道が注目されつつあります。健康づくりやリフレッシュ、ある・・・
久しぶりのコラムです。今回も引き続き「キャリング・キャパシティ」をテーマにします。前作vol.115では、“キャリング・キャパシティは地域社会の関係者間の話し合いに基づいて決めるもの”とし、「地域社会(コミュニティ)を・・・
私が長年、観光振興に関わってきた岩手県陸中海岸の小村・田野畑村が、東日本大震災で被災してから8ヶ月近くが経過しました。観光復興に向けて歩み出した田野畑から、これからの三陸の観光復興を考えてみたいと思います。 ■ 『三陸・・・
観光地域研究部 地域戦略室長/上席主任研究員 守屋 邦彦
景勝地として知られる中国・杭州に、「村がリゾートになった場所」があると聞きました。村がリゾートになるとは一体どんな状況なのか?どんな人が訪れているのか?興味が尽きないその地に行ってみると、そこには「古くて新しいリゾート・・・
●銀座でミツバチ!? NPO法人銀座ミツバチプロジェクトは2006年から銀座3丁目、紙パルプ会館を中心に活動している。メインとなる取り組みは、都会の真ん中、銀座の45メートルのビルの屋上での養蜂である。なぜ、都会の真ん・・・
はじめに 観光のビジネスモデルが変化する中で、地域振興策の一つとして着地型観光への取り組みが各地で進められています。地域主導による魅力ある旅行商品づくりの第一歩は、コンテンツとなる地域資源の掘り起こしと商品開発にありま・・・
前々作vol.71に”キャリング・キャパシティは関係者間の話し合いに基づいて決めるもの”と書きました。今回は、その決定過程となりうる「地域社会(コミュニティ)を基盤とした地域資源の管理運営手法」・・・
はじめに 人々を惹きつける観光地の魅力には様々な要素が必要です。息をのむほど美しい自然風景であったり、伝統文化・芸術であったり、おいしい食べ物であったり・・・地域固有のものであればあるほど、その魅力は輝きを増すに違いあ・・・
7月初旬にウィーンで開催された「ISSRM(International Symposium on Society and Resource Management)」に参加しました。社会活動と自然環境との関わりに興味をも・・・
阿寒の前田一歩園財団は、私有地の寄付によって設立された自然保護を目的とする財団です。前田一歩園には、観光客が環境を守る理想的な枠組みを考える上での手懸かりがあるように思います。(塩谷英生) 先日ある調査団に同行して、・・・
はじめに 過疎化、高齢化が進む農山村地域にとって、交流人口の増大と地域への経済効果をもたらす観光・交流への取り組みは、地域再生の重要なテーマです。こうした農山村地域の再生には、多くの場合、都市側の人間の立場から田舎を支・・・
昨年末に仕事で台湾を訪れる機会がありました。私は幼少の一時期台湾(台北)に住んでいたことがあり、その時以来の訪問ということで感慨深いものがありました。今回の台湾訪問で感じたことを、観光地への誘客と関連させながらお伝えし・・・
JTB総合研究所 コンサルティング事業部交流戦略部 主任研究員(出向中) 牧野 博明
仕事の関係で、昨年末から今年初めにかけて、中国(北京、上海、香港)を訪れました。北京-上海間は直線距離で1,500km以上、上海-香港間も1,200km以上離れているため、気候条件はもちろんのこと、生活・文化の違いも明・・・
前作のVol.50では、キャリング・キャパシティ(Carrying Capacity)には、観光利用が資源にもたらすダメージをもとに適正人数を考える生態的収容力(Ecological Carrying Capacity・・・
観光政策研究部 社会・マネジメント室長/上席主任研究員 菅野 正洋
■マラソンイベントに参加して 昨年11月、職場の同僚数人とともに、山梨県の富士河口湖町で開催されたマラソンイベント(河口湖日刊スポーツマラソン、以下「河口湖マラソン」)に参加しました。 事前の準備も十分でなかったため・・・
<はじめに> 別府のまちづくり運動からはじまった「オンパク」は、現在、全国各地の温泉地・観光地へと広がりをみせています。着地型観光の一つのスタイルとしても注目されるオンパクについて、その意味を考えてみたいと思います。 ・・・