コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

スマホが作り出すマーケティングの潮流 [コラムvol.324]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

スマホが作り出すマーケティングの潮流 [コラムvol.324]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

高性能コンピューターとなったスマートフォン  2016年9月、Apple社からiPhone7が発表された。  インターネットが民間ベースに普及を始めた頃の最新CPU「Pentium II」に対し、iPhone7が搭載する・・・

国際的なMICE開催のその先に [コラムvol.323]
  • 観光政策・観光地経営
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国際的なMICE開催のその先に [コラムvol.323]

 10月25日~26日に、当財団の自主研究として運営している「温泉まちづくり研究会」の第2回会合を三重県鳥羽市ほかで開催した。  今回会合は「温泉地と国際MICE」を大きなテーマとし、今年5月26日~27日に開催された伊・・・

スイスの観光実情をベースに我が国の観光のあり方を考える [コラムvol.322]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

スイスの観光実情をベースに我が国の観光のあり方を考える [コラムvol.322]

観光研究部 上席主任研究員 牧野 博明

 業務の関係で、2016年9月22日(木)~29日(木)、スイス・サンモリッツを訪問しました。私自身、乗り継ぎを除けばスイスを訪れるのは今回が初めてということもあり、興味津々で現地入りしました。  イメージに違わず、スイ・・・

観光地におけるサード・プレイスを考える [コラムvol.321]
  • 観光と社会の潮流
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  • 観光政策・観光地経営

観光地におけるサード・プレイスを考える [コラムvol.321]

京都事務所長 兼 観光研究部 主任研究員 福永 香織

 今年も「旅行年報2016」が発行となりました(注1)。日本人の旅行動機としては「日常生活から逃れるため」(60.1%)が「旅先のおいしいものを求めて」と並んで上位に挙がっています。  旅行に出かけない休日も、職場と自宅・・・

定住人口+観光客数=滞在人口の大きさを探る [コラムvol.320]
  • 観光政策・観光地経営

定住人口+観光客数=滞在人口の大きさを探る [コラムvol.320]

1.観光地の「滞在人口」を捉える  観光客の与える地域への経済的な影響の大きさから、「交流人口の拡大が定住人口●●人に相当する」という捉え方がなされるように、一般的に観光客は交流人口と呼ばれ、定住人口と対比して捉えられま・・・

地中海通信:10月2日(日)晴れ [コラムvol.319]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

地中海通信:10月2日(日)晴れ [コラムvol.319]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 出発から24時間と少し、今回の国際学会の開催地、サルディーニャにようやく到着しました。天候は晴れ、気温は26度。地中海の乾いた風に乗って、カモメが空高く飛んで行きました。さて、今日(2016/10/2)から4日間に渡り・・・

観光地に対する「ファン」の育成 [コラムvol.318]

観光地に対する「ファン」の育成 [コラムvol.318]

ファン型リピーター育成の重要性  筆者の主な研究テーマのひとつは、特定の国内観光地に対するリピーターをどのようにして増大させるかということです。一口にリピーターといっても、地域に思い入れがあって積極的に訪れてくれている、・・・

自動運転車が変える観光の未来 [コラムvol.317]
  • 観光経済
  • 観光と社会の潮流

自動運転車が変える観光の未来 [コラムvol.317]

自動運転車への期待  2013年の秋に行った自主調査で「これからの国内宿泊旅行市場が拡大していくために 必要性が高いと思うものを選んでください」という質問をした(対象は全国の旅行好きで発信力のあるオピニオンリーダー層)。・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑥ [コラムvol.316]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁⑥ [コラムvol.316]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 「例えば京都市と比べると全部負ける」1)  今回は川端五兵衛氏のこの言葉を“入り口”の一つとしたいと思います。  川端五兵衛氏は、滋賀県近江八幡市の市長を1998~2006年まで務めた方で、1970年代に始まる八幡堀の・・・

「国立公園」と「世界遺産」、どちらが人気? [コラムvol.315]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

「国立公園」と「世界遺産」、どちらが人気? [コラムvol.315]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員/博士(社会工学) 五木田 玲子

リオ五輪が終わって  先週、リオデジャネイロオリンピックが閉幕しました。日本選手はもちろん、世界各国の選手のみなさんの素晴らしい熱戦に釘付けになり、眠れない日が続いた方も多いのではないでしょうか。次のオリンピックは、いよ・・・

38年前の「旅の図書館」パンフレットから [コラムvol.314]

38年前の「旅の図書館」パンフレットから [コラムvol.314]

 本年10月3日のリニューアル開館に向け、「旅の図書館」は移転準備を進めている。キャビネットの奥から、発行順に整理された昔の図書館パンフレットが出てきた。古地図や古代美術の彫刻写真を表紙に使った格調高い雰囲気に興味を惹か・・・

観光分野における我が国の国際貢献(その2) [コラムvol.313]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

観光分野における我が国の国際貢献(その2) [コラムvol.313]

旅の図書館 副館長 兼 観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

 さる6月1日から4日にかけて中国・北京で開催されたAsia Pacific Tourism Association(APTA)の第22回年次大会に参加し、研究活動を通して得られた知見を発表してきました。  (APTAの・・・

ポケモンGOをプレイして ―観光地の動きと今後の可能性―[コラムvol.312]

ポケモンGOをプレイして ―観光地の動きと今後の可能性―[コラムvol.312]

観光研究部 副主任研究員 川村 竜之介

ポケモンGOにはまる  当財団のコラムでは以前に、相澤主任研究員が「位置ゲー」※1について、吉谷地主任研究員が「仮想現実(VR)・拡張現実(AR)」技術について紹介しました。今年7月、その「位置ゲー」と「拡張現実(AR)・・・

訪日ビギナー観光客が市場拡大を牽引 ~訪日市場5年間の客層変化を振り返る [コラムvol.311]

訪日ビギナー観光客が市場拡大を牽引 ~訪日市場5年間の客層変化を振り返る [コラムvol.311]

 観光庁が実施している『訪日外国人消費動向調査』が2016年で7年目を迎えました。調査の名が示す通り、訪日外国人の消費動向を把握することが主目的ですが、客層等の実態調査も同時に行われています。今回のコラムではこのデータを・・・

外国人観光客の立場で考えたこと [コラムvol.310]
  • 観光政策・観光地経営

外国人観光客の立場で考えたこと [コラムvol.310]

文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海

 先日、とある観光地で地元の方と打合せをしていた時のこと、話題はますます増えている外国人観光客のことに。「外国人を相手にするってなると、ちゃんと話さなきゃって身構えてしまう人が多いんだけど、別に話せなくたって、身振り手振・・・

男性的なイメージのレジャーと女性的なイメージのレジャー [コラムvol.309]
  • 観光と社会の潮流
  • 旅行者動向

男性的なイメージのレジャーと女性的なイメージのレジャー [コラムvol.309]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 最近、生まれて初めて競馬に行く機会がありました。実際に競馬場を訪れてみると、有名店のスイーツが並ぶおしゃれなカフェでは女性グループやカップルがくつろぎながら次のレースの相談をしていたり、パドック周辺ではこれからレースに・・・

観光研究図書の独自分類から見えてきたこと [コラムvol.308]
  • その他

観光研究図書の独自分類から見えてきたこと [コラムvol.308]

 現在、移転に向け準備を進めている「旅の図書館」は、“観光の研究と実務に役立つ図書館”を目指しています。その実現のための取り組みの一つとして構築した観光研究資料の独自分類から、その効用や近年の観光研究の傾向の一部をご紹介・・・

旅館がインバウンドに対応するために [コラムvol.307]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

旅館がインバウンドに対応するために [コラムvol.307]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 年間2,000万人近く外国人旅行者が訪れるようになり、2015年はホテル不足やホテル料金の高騰が話題となりました。実際に、シティホテルやビジネスホテルの客室稼働率はここ数年7~8割前後で推移している状況です。その一方で・・・

仮想現実と観光の未来 [コラムvol.306]
  • 観光と社会の潮流

仮想現実と観光の未来 [コラムvol.306]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

 「電脳コイル」をご存知だろうか。2007年にNHK教育テレビジョンで放送されたアニメーションだ。  一見普通のメガネにみえる「電脳メガネ」が普及した世界が舞台で、電脳メガネをとおして現実とコンピュータグラフィックスによ・・・

山梨県立富士山世界遺産センター オープン[コラムvol.305]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

山梨県立富士山世界遺産センター オープン[コラムvol.305]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 前回(vol.285)は「2015年、印象に残った地域、人、そして“言葉”」、前々回(vol.262)は「世界遺産 富士山の魅力、その普遍的価値を伝えたい!」と、いずれも「富士山」を話題にコラムを書かせていただきました・・・