コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

事業者、業界、観光客のための観光品質保証制度 -香港のQuality Tourism Servicesを事例として- [コラムvol.244]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

事業者、業界、観光客のための観光品質保証制度 -香港のQuality Tourism Servicesを事例として- [コラムvol.244]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

はじめに  先日、観光庁から2014年の訪日外国人観光客数は1341万人と発表されました。前年比では29.4%、2年連続で過去最高を記録しています。円安の影響や消費税免税制度の拡大が追い風となっているとはいえ、インバウン・・・

観光プランナーに必要な「地域へのまなざし」 [コラムvol.243]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

観光プランナーに必要な「地域へのまなざし」 [コラムvol.243]

はじめに  多くの旅行者にとって、日常に似た旅先の風景からは何も感じませんが、自分の日常とかけ離れた風景や異文化との出会いは大きな感動につながります。イギリスの社会学者ジョン・アーリはこの理由を観光者の「まなざし」の違い・・・

位置情報データと観光の最新動向 [コラムvol.242]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

位置情報データと観光の最新動向 [コラムvol.242]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

位置情報データを活用したゲーム「Ingress(イングレス)」  みなさんは「Ingress(イングレス)」というゲームをご存知ですか?  IngressはGPSの位置情報を活用したスマートフォンのゲームです。  ゲーム・・・

観光分野におけるデジタルアーカイブ化に向けた課題 [コラムvol.241]

観光分野におけるデジタルアーカイブ化に向けた課題 [コラムvol.241]

はじめに  現在、私は、当財団が運営する専門図書館「旅の図書館」に勤務している。日々の業務に取り組むなかで、とくに重要な課題として考えている点は、  ①観光分野における専門図書・資料の分類のあり方(観光学の体系化と不可分・・・

都市におけるMICE推進戦略の現状とは [コラムvol.240]
  • 観光政策・観光地経営

都市におけるMICE推進戦略の現状とは [コラムvol.240]

MICE推進の活発な動き  「MICE」、この言葉が国の観光政策の中で使われ始めたときには、「マイス」と読める人は少なかったと思います。むしろ「マウス?ねずみと観光に何の関係があるの?」と言う人もいたとかいないとか・・・・・・

観光地経営の先進地、道後温泉のまちづくりに学ぶ [コラムvol.239]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

観光地経営の先進地、道後温泉のまちづくりに学ぶ [コラムvol.239]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 2014年10月、温泉まちづくり研究会(以下、研究会)を、愛媛県松山市「道後温泉」にて開催した。2014年は、道後温泉の象徴「道後温泉本館」が改築120年の大還暦を迎えた年。記念事業「道後オンセナート2014」(201・・・

歩いて楽しめる観光地のあり方~宮島、富岡などの現状をもとに~ [コラムvol.238]

歩いて楽しめる観光地のあり方~宮島、富岡などの現状をもとに~ [コラムvol.238]

観光研究部 上席主任研究員 牧野 博明

 観光地内を歩きながら楽しむことができれば、その観光地の魅力を存分に堪能することができます。歩いて楽しめる観光地となるためにはどのような対応が求められるのでしょうか。ここでは、宮島(広島県廿日市市)、富岡(群馬県)及びス・・・

2015年を雇用面から展望する -観光業界の「2015年問題」 [コラムvol.237]

2015年を雇用面から展望する -観光業界の「2015年問題」 [コラムvol.237]

 新年明けましておめでとうございます。 本年も当財団をどうぞよろしくお願い申し上げます。  2015年は「節目の年」と言われているようです。戦後70周年の記念すべき年であるとともに、日韓国交正常化50周年でもあります。さ・・・

ことし一年を締めくくるにあたり [コラムvol.236]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

ことし一年を締めくくるにあたり [コラムvol.236]

  ことし最後の仕事は、1月発行予定の当財団機関誌『観光文化224号』の特集記事の執筆でした。特集のテーマは“地域発観光プログラムの流通・販売”。“地域が主体となって地域固有の観光資源(自然、歴史、産業、街並み、生活文化・・・

「旅行年報」のリニューアル ~「観光地」の動きを捉える切り口を変更しました~ [コラムvol.235]

「旅行年報」のリニューアル ~「観光地」の動きを捉える切り口を変更しました~ [コラムvol.235]

 当財団の定期刊行物の一つである「旅行年報」。10月に発刊した2014年版では大幅に内容の見直しを行いました。観光地の動向を取り上げる「観光地」の頁についてもその整理軸を大きく見直しました。 旅行・観光の動きを伝える「旅・・・

若者視点からの角館とその周辺地域における観光の一考察 [コラムvol.234]

若者視点からの角館とその周辺地域における観光の一考察 [コラムvol.234]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 当財団では、調査研究の成果を活かした実践性を重視した講義を、大学と連携して行っています。今回は、立教大学観光学部にて、当財団の会長、志賀典人が特任教授として行っている講義の中から、「旅行産業演習1及び2(2年生と3年生・・・

日本の果物を外国人観光客のお土産に -食料品の免税に思うこと  [コラムvol.233]

日本の果物を外国人観光客のお土産に -食料品の免税に思うこと  [コラムvol.233]

 今年10月1日より外国人旅行者向け消費税免税制度が改正されました。当財団でも、制度改正が与える影響について考察するレポートを公開しています(→こちら)  今回のコラムでは、特に新たに免税対象品目となった食料品の可能性と・・・

指標研究最前線 ~ヨーロッパの動向~ [コラムvol.232]
  • 観光と社会の潮流
  • その他
  • 観光政策・観光地経営

指標研究最前線 ~ヨーロッパの動向~ [コラムvol.232]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 私たちJTBFでは、国内観光地への持続可能性指標の導入に向けた研究を進めています。その中から前回のコラムでは、カナダのリゾート地・ウィスラーでの取り組み事例を紹介しましたが、今回は単体の観光地ではなく複数の観光地で一斉・・・

観光プログラム/着地型旅行商品の有望な潜在顧客とは? [コラムvol.231]

観光プログラム/着地型旅行商品の有望な潜在顧客とは? [コラムvol.231]

観光プログラム開発の課題  次号の当財団機関誌「観光文化」(2015年1月発行予定)では、地域発の観光プログラムに関する特集を掲載予定です。地域の観光推進組織や事業者などが主体となった観光プログラム開発は、全国各地で行わ・・・

ファンが支える東北復興 [コラムvol.230]

ファンが支える東北復興 [コラムvol.230]

 先日、契約している携帯会社からメールで、東日本大震災の被災地の子どもたちへの累計寄付額が約7億となった旨のメールを受け取りました。これは、携帯の基本料金に合わせて、毎月自動的に寄付することができるサービスで、震災以降、・・・

もし、あの時、旅に出なかったとしたら [コラムvol.229]

もし、あの時、旅に出なかったとしたら [コラムvol.229]

ボブ・ウィーランドと私  学生時代、机上の本棚に、表紙をこちらに向けて立て掛けておいた本がありました。本の主人公、ボブ・ウィーランドは、少年時代から大リーグの選手になることを目指し、ピッチャーとして大学野球で活躍、196・・・

インバウンド市場と歴史文化観光 [コラムvol.228]
  • 旅行者動向
  • 観光資源

インバウンド市場と歴史文化観光 [コラムvol.228]

歴史文化観光の基礎研究に着手  先日、久しぶりに金沢城公園を訪れる機会がありました。  陽がすっかり傾いた頃でしたが、百間堀の長大な石垣と櫓に連なる白壁の美しさは、流石の加賀百万石を感じさせるものでした。  しかし城内を・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁② [コラムvol.227]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁② [コラムvol.227]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 さて、今回のテーマは「“住民が担い手となる観光”の地域における位置づけと事業面での配慮」です。住民が観光の担い手としてガイド役をつとめ、直接観光客に接し交流する。そうした観光がここ10年の間で大きく全国に広がりました。・・・

利用者モニタリングの重要性 [コラムvol.226]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

利用者モニタリングの重要性 [コラムvol.226]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員/博士(社会工学) 五木田 玲子

■健康診断の重要性  先日、健康診断を受けました。その際、医師から「例えば、健康診断の結果、ある問題のありそうな症状があったとします。しかし、それはここ数ヶ月で急に発生した現象なのか、それとも昨年から同じ状況なのかで解釈・・・

「いい話」を売る [コラムvol.225]

「いい話」を売る [コラムvol.225]

 通勤に使うバッグを新調した。毎日使うものには、機能性はもちろん、時に気持ちを奮い立たせ、あるいは和らげてくれるメッセージを感じるものを選ぶようにしている。ここのところ気に入っているのは「マザーハウス」のバッグだ。   ・・・