研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。
歴史文化観光の基礎研究に着手 先日、久しぶりに金沢城公園を訪れる機会がありました。 陽がすっかり傾いた頃でしたが、百間堀の長大な石垣と櫓に連なる白壁の美しさは、流石の加賀百万石を感じさせるものでした。 しかし城内を・・・
観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎
さて、今回のテーマは「“住民が担い手となる観光”の地域における位置づけと事業面での配慮」です。住民が観光の担い手としてガイド役をつとめ、直接観光客に接し交流する。そうした観光がここ10年の間で大きく全国に広がりました。・・・
観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子
■健康診断の重要性 先日、健康診断を受けました。その際、医師から「例えば、健康診断の結果、ある問題のありそうな症状があったとします。しかし、それはここ数ヶ月で急に発生した現象なのか、それとも昨年から同じ状況なのかで解釈・・・
通勤に使うバッグを新調した。毎日使うものには、機能性はもちろん、時に気持ちを奮い立たせ、あるいは和らげてくれるメッセージを感じるものを選ぶようにしている。ここのところ気に入っているのは「マザーハウス」のバッグだ。 ・・・
観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋
○観光産業の範囲 観光は関連する分野が多岐にわたることから、「裾野の広い産業」であると言われます。確かに実感としてはその通りなのですが、その「裾野」はどこまでとしてとらえられているのか、あるいはとらえるべきなのでしょう・・・
■はじめに 「実践的な学術研究機関」を目指す当財団では、旅行・観光に係る豊富な調査実務経験を生かした、当財団研究員による学術研究論文の執筆を積極的に推進しています。筆者も今年度(2014年)から、過去10年以上にわたる・・・
文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海
◆はじめまして 今回初めて研究員コラムを書かせていただくことになりました、入職2年目の観光文化研究部 研究員の門脇茉海と申します。 子どもの頃から、江戸時代の人々はどんなことを考え、どんなふうに世間を見つめながら日々・・・
観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね
◆はじめに 8月が終わろうとしている今、夏の旅行に出かけられた方も多いのではないでしょうか。なかには、以前訪れた土地を何年かぶりに訪れ、「前に来た時とはずいぶん雰囲気が変わったな」と感想を持たれた方も多いのではないかと・・・
この夏も、日本の各地で様々な祭りが催され、賑わいを見せています。地域コミュニティの基盤であり、人々の心のよりどころでもある祭り、とりわけ勇壮な祭りや地域性豊かな祭りは、観光資源としても高い価値を持っています。 一方で・・・
観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子
最近、ホテル価格の上昇を肌で実感する機会が相次ぎました。 6月末に出身地である札幌に帰る用事があり、飛行機と宿の手配をしようとした時のことです。出発日が迫ってから予約したこともあったのですが、飛行機は希望の時間帯は満・・・
現在、筆者が抱えている大きな問題意識のひとつは「観光分野において、図書館を有効に活用した新しい研究とは何か」ということである。 インターネット上で情報が簡単に手に入る時代になり、さまざまな場で「図書館不要論」が唱えら・・・
立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良
当財団では、主に自治体の観光や地域振興担当の方々を対象として、これまで毎年「観光基礎講座」「観光実践講座」を開催してきました。「観光基礎講座」では、観光に関する基礎的な知識や観光を取り巻く状況を分かりやすく解説し、「観・・・
観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕
近年、ロングトレイル[1]を特集する雑誌・書籍が増加しています。特設コーナーが設置してある書店も随所で見かけるようになりました。また、国(環境省)も、東日本大震災からの復興支援策として新たに「みちのく潮風トレイル」[2]・・・
理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一
現実性を増す人口減少社会 ご存じの方も多いと思います(ネタとしては古い)が、国土交通省は2014年3月28日、「2050年を視野に入れた国土づくりに向けて ~新たな「国土のグランドデザイン」(骨子) 」というレポートを・・・
JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明
●注目度が高まりつつある聖地観光 近年、「聖地」を訪れる観光に注目が集まっています。昨年は、20年に一度の「伊勢神宮式年遷宮」、60年に一度の「出雲大社 平成の大遷宮」、熱田神宮の創祠1900年、富士山の世界文化遺産登・・・
わざわざ野鳥を見るために日本を訪れる人たちがいます。このことをきっかけにして「わざわざ訪れる価値のある、地域に固有の魅力」ということについて考えてみました。 ■あなたは何をしに日本に来たのですか? 先日、地方の観光関・・・
公益社団法人 京都市観光協会 企画官(出向中) 福永 香織
私は学生の頃から地域の博物館や資料館の手伝い(資料整理)をする機会に恵まれてきました。博物館には様々な資料が展示されていますが、私が特に好きなのは、日本人が日常の暮らしの中で使ってきた民具です。しかし、当初は博物館でも・・・
■ はじめに 少子高齢化が顕著になりつつある日本。地方都市は人口減少が進み、東京の一極集中が激しくなっています。地方の観光地でも担い手不足・後継者不足は喫緊の課題で、観光地として存続するためには、「観光客に将来的にも来・・・
おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰
北米最大級のスノーリゾートであり、2010冬季オリンピック・パラリンピックの競技会場としても名高いカナダ・ウィスラーには、年間200万人を超える観光客が訪れています。そんな一大観光地であるウィスラーが環境共生型リゾートの・・・
■ロケ地と観光 映画やドラマ、アニメの舞台になった地域に観光客が増える現象は、現在にいたるまで多くの事例があります。ここ最近の日本では、特にアニメの効果が注目されており、「聖地巡礼」や「コンテンツツーリズム」ということ・・・