コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

つながる暮らし、はぐくむ未来 [コラムvol.166]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

つながる暮らし、はぐくむ未来 [コラムvol.166]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 未来の私たちはどのような暮らしをしているでしょうか。100年後の未来は、いや50年後の未来でも、きっと想像もつかないような世の中になっていることでしょう。(私は生きていないでしょうけど)それは、楽しみなような、そして少・・・

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その6) [コラムvol.165]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その6) [コラムvol.165]

 久しぶりのコラムです。今回も引き続き「キャリング・キャパシティ」をテーマにします。前作vol.115では、“キャリング・キャパシティは地域社会の関係者間の話し合いに基づいて決めるもの”とし、「地域社会(コミュニティ)を・・・

宿から地域活性化を考える [コラムvol.164]

宿から地域活性化を考える [コラムvol.164]

 先日、ちょっと変わった宿泊施設を訪れる機会がありました。一室の広さは、たったの5㎡(畳三畳)。ところが、その快適性を求めて海外からの宿泊客も多いと言います。さて、どんな宿なのでしょうか。 ≪街に開かれたゲストハウス≫ ・・・

財政統計からみた地域の観光財源の課題 [コラムvol.163]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

財政統計からみた地域の観光財源の課題 [コラムvol.163]

 今年度の後半に、地方自治体の観光財政について研究を行いました。少し固い話になりますが、観光財政に関する統計の現状と、統計からみた地域の観光財源の課題についてお話したいと思います。(塩谷英生) ■観光費に関する決算統計 ・・・

「しあわせ」の感じ方 [コラムvol.162]

「しあわせ」の感じ方 [コラムvol.162]

概要  東日本大震災から今月で1年が経過しました。この時期になってようやく震災が社会全体や人々の価値観に与えた影響に関する研究結果や考察が相次いで発表されはじめています。本稿ではその幾つかについて筆者なりの読み解きを試み・・・

心揺さぶるレストラン朝礼 [コラムvol.161]

心揺さぶるレストラン朝礼 [コラムvol.161]

 人は何に惹きつけられて集まるのか。人の心を揺さぶる見えないパワーはどのように生まれ、伝わるのか。この観光を考える上での重要なヒントが、なんと高校生が運営するレストラン朝礼にあったのです。 ●朝礼でうるうる 「まごの店」・・・

マレーシアでの民泊体験を通じて考えたこと [コラムvol.160]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

マレーシアでの民泊体験を通じて考えたこと [コラムvol.160]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

 昨年の9月、国際会議へ出席するためにマレーシアを訪れた際に、エクスカーションとして、地域住民が主体となって実施されているコミュニティ・ツーリズムの事例を視察・体験する機会がありました。  ここでは概要を紹介し、その成功・・・

訪日市場を支えた「家族の絆」 [コラムvol.159]

訪日市場を支えた「家族の絆」 [コラムvol.159]

 今年の春節休暇の終盤、成田空港は大勢の中華系観光客で賑わっていました。調査の一環で空港へ定期的に足を運ぶのですが、こんなに賑わう空港を見るのは久しぶりでした。  東日本大震災(以下、「震災」)後は日本を訪れる外国人が大・・・

東北新幹線の全線開業1周年と青森県の観光 [コラムvol.158]

東北新幹線の全線開業1周年と青森県の観光 [コラムvol.158]

 2010年12月4日に東北新幹線八戸-新青森間が開業し、東北新幹線が全線開業してから1年が過ぎました。たまたま昨年12月に業務で青森県に行き、いくつかの観光協会の方の話を伺う機会がありましたので、伺ったことに新聞記事の・・・

年頭コラム「今年は訪れるに値する価値を創り出そう」 [コラムvol.157]

年頭コラム「今年は訪れるに値する価値を創り出そう」 [コラムvol.157]

概要  昨夏の節電バカンスを検証してみると、過去の延長線上に長期休暇の定着という新しい動きを起こせないことが分ります。新しい市場は、旅行・観光産業が自ら、訪れるに値する価値づくり(ビジット・デザイニング)に取組むことで開・・・

2011年を振り返って -観光を元の姿に戻すのではなく新しい姿に転換を- [コラムvol.156]

2011年を振り返って -観光を元の姿に戻すのではなく新しい姿に転換を- [コラムvol.156]

◆要旨  東日本大震災による観光への影響は今までにない深刻なものでしたが、これを100年に一度のリスクとして捉えるのではなく、観光地域と観光産業の在り方を見直すきっかけとして、新しい観光の姿と地域との係わりを作り上げる出・・・

レトロの魅力、魔力 ~門司港レトロを訪れて考えたこと [コラムvol.155]

レトロの魅力、魔力 ~門司港レトロを訪れて考えたこと [コラムvol.155]

門司港駅プラットフォーム  私が中学、高校時代の約5年間を過ごした北九州・門司に10月末に久し振りに訪れました。小倉駅から関門海峡、巌流島を眺めながらJR九州鹿児島本線で終着駅、門司港駅に到着しました。電車から降り立った・・・

地域への共感を生む、みなかみの新たな方向性 [コラムvol.154]

地域への共感を生む、みなかみの新たな方向性 [コラムvol.154]

 祖父の代から写真館を経営していた群馬県みなかみには、幼少から年2回は訪れ、温泉に川遊び、スキーにと過ごしていました。当時は夜通し下駄の音が響き、その音だけでもワクワクして寝つけませんでしたが、いつからか大型バスで訪れる・・・

三陸の新たな暮らし風景と出会える日を願って [コラムvol.153]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

三陸の新たな暮らし風景と出会える日を願って [コラムvol.153]

 私が長年、観光振興に関わってきた岩手県陸中海岸の小村・田野畑村が、東日本大震災で被災してから8ヶ月近くが経過しました。観光復興に向けて歩み出した田野畑から、これからの三陸の観光復興を考えてみたいと思います。 ■ 『三陸・・・

式年遷宮を間近にした伊勢神宮 ~20年に一度の再生 [コラムvol.152]

式年遷宮を間近にした伊勢神宮 ~20年に一度の再生 [コラムvol.152]

<はじめに-「再生」と「循環」の思想>  三重県へはたびたびお邪魔させていただいているが、以前から気になっていたのが、神聖な場所である伊勢神宮と、あまりに世俗的な周辺観光地とのギャップである。お伊勢参りが盛んだった江戸時・・・

ネットへの発信を後押しするリアルな交流 [コラムvol.151]

ネットへの発信を後押しするリアルな交流 [コラムvol.151]

 今年の夏、フェイスブックのパソコンからの利用者数が1,000万人を突破し、ネットユーザーの17%が利用するようになったとのこと、SNS(Social Network Service)が急速に広がっています(ニールセン・・・・

都道府県行政における観光振興の位置づけの変化 [コラムvol.150]

都道府県行政における観光振興の位置づけの変化 [コラムvol.150]

観光振興条例を制定する都道府県の増加  地域活性化に、観光振興が有効な手段と言われて久しく、過疎化と高齢化が進む地方において、観光・交流人口を増やそうと観光振興に取り組んできた地方自治体は少なくありません。  2002年・・・

「あるべき姿」の重要性 [コラムvol.149]

「あるべき姿」の重要性 [コラムvol.149]

■あなたなら、どうしますか?  私ごとで大変恐縮ですが、平成22年に中小企業診断士※1に登録することができました。その2次試験の勉強中に出会った印象的な問題がありましたので、ご紹介します。  その問題というのは、平成19・・・

観光地・リゾートにおける「時間」周知の必要性 [コラムvol.148]

観光地・リゾートにおける「時間」周知の必要性 [コラムvol.148]

 私の勤務する「旅の図書館」では、7~8月の2ヶ月間、「今年の夏は避暑地でロングバケーション」という特別展示を行いました。この夏は、節電手法の一つとして涼しいところへ旅行に行くことが提唱されたことから、軽井沢や日光、東北・・・

「五感」で楽しむ [コラムvol.147]
  • 観光経済
  • 観光と社会の潮流

「五感」で楽しむ [コラムvol.147]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 先日、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに参加してきました。“まっくらやみのエンターテイメント”というコンセプトのもと行われているこのイベントは、暗闇の中に6~8人くらいでグループを組んで入り、中で様々なこ・・・