コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

被災地を訪れるということ [コラムvol.146]

被災地を訪れるということ [コラムvol.146]

■東日本大震災からの復旧・復興に向けて観光に寄せられる期待と、その本質的な課題  観光は、交流人口の受け入れを通じて、地域の経済活性化と雇用の確保に寄与するという一面を持っており、今回の東日本大震災による被災地の復旧・復・・・

“リムデイランチ”生みの親、本田先生に学ぶ [コラムvol.145]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

“リムデイランチ”生みの親、本田先生に学ぶ [コラムvol.145]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

■ 観光文化事業部で始まった“楽しく、有益な試み”  ここはJTBF新小会議室、時は昼過ぎ。三々五々、職員がおにぎりにお茶、調理パンにジュースといった“軽め”のランチを持って集まってきます。そう、今日は“中年メタボ対策ダ・・・

全体は部分の総和に勝る(by アリストテレス) [コラムvol.144]
  • 観光政策・観光地経営

全体は部分の総和に勝る(by アリストテレス) [コラムvol.144]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

突然ですが、質問です。 東京ディズニーリゾートの魅力は何でしょう? シンボリックなシンデレラ城? いやぁ、あんなパースを効かせただけの張りぼて。実物の城郭には敵いませんね。 刺激的なアトラクション? いやぁ、もっとスリル・・・

村がリゾートになった!?~中国・杭州を訪れて [コラムvol.143]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • その他

村がリゾートになった!?~中国・杭州を訪れて [コラムvol.143]

 景勝地として知られる中国・杭州に、「村がリゾートになった場所」があると聞きました。村がリゾートになるとは一体どんな状況なのか?どんな人が訪れているのか?興味が尽きないその地に行ってみると、そこには「古くて新しいリゾート・・・

“ムダ”は本当に“無駄”なのか!? [コラムvol.142]
  • 観光と社会の潮流

“ムダ”は本当に“無駄”なのか!? [コラムvol.142]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 長期に渡る景気及び経済の低迷の影響もあり、“ムダ”に対する意識がますます高まっているように感じられます。例えば、国の政策においては「無駄の排除」がキャッチフレーズのごとく連呼されており、民間企業であれば「カンバン方式」・・・

「里山」「ツーリズム」「持続性」 ~これからの研究の視点~ [コラムvol.141]

「里山」「ツーリズム」「持続性」 ~これからの研究の視点~ [コラムvol.141]

 つい先日の出張で中央本線の特急「あずさ」を利用しました。車窓には木々の新緑と田植えを待つ水田が次々に現れては消えていきます。今回は「里山」「ツーリズム」そして「持続性」をキーワードとしてこれから取り組もうとしている研究・・・

『銀座でミツバチ』が都市と地域をつなぐ [コラムvol.140]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

『銀座でミツバチ』が都市と地域をつなぐ [コラムvol.140]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

●銀座でミツバチ!?  NPO法人銀座ミツバチプロジェクトは2006年から銀座3丁目、紙パルプ会館を中心に活動している。メインとなる取り組みは、都会の真ん中、銀座の45メートルのビルの屋上での養蜂である。なぜ、都会の真ん・・・

今年のお花見事情 [コラムvol.139]

今年のお花見事情 [コラムvol.139]

 今年の花見は、震災の影響で「自粛」の動きが首都圏で広がっています。我が家から一番近い桜の名所、井の頭公園(東京都武蔵野市)でも、宴会の自粛を求めています。計画停電の実施による混乱などを考えると仕方のないことかもしれませ・・・

旅行市場は震災からいつ立ち直るか [コラムvol.138]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

旅行市場は震災からいつ立ち直るか [コラムvol.138]

 はじめに、この度の東北地方太平洋沖地震で被災された皆様方に対して、心よりお見舞いを申し上げる次第です。  今回は食をテーマに原稿を準備していたのですが、3月11日に発生した震災の旅行市場への影響について書かせていただく・・・

「笑い」こそ観光の本願!? [コラムvol.137]

「笑い」こそ観光の本願!? [コラムvol.137]

 最近、観光の現場でユーモアや笑いをうまく利用した例が増えてきているようだ。それらは、一見、ただのウケ狙いやエンターテイメントだが、実はそこに「観光とはこういうもの」という型に嵌った価値観へのオブジェクションという、秘め・・・

「位置ゲー」にハマってわかったこと [コラムvol.136]

「位置ゲー」にハマってわかったこと [コラムvol.136]

概要  今や160万人へと会員数が急増している大人気の携帯ゲーム「コロニーな生活☆プラス(略称コロプラ)」。そのコロプラにユーザーとしてハマってみながら考えました。コロプラに惹きつけられる理由とは。また旅行・観光業界に足・・・

去らない老兵 [コラムvol.135]
  • 観光政策・観光地経営

去らない老兵 [コラムvol.135]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■「新人」監督に対する宮崎監督の姿勢  少し前の話題になりますが、アニメーション映画「借りぐらしのアリエッティ」を制作したスタジオジブリの現場を約400日にわたって取材したドキュメンタリー番組がNHKで放送されていました・・・

初心者の入口 [コラムvol.134]

初心者の入口 [コラムvol.134]

■初心者を愛好家に育てる仕組み  昨年、ついに一眼レフデジタルカメラを購入しました。普通のデジカメは持っていましたが、子どもの成長を鮮やかに記録するならやっぱり一眼レフ。価格も手頃になってきたので、購入を決めました。 秋・・・

2011年の年頭に考える 若者に旅行を促すバーチャルな「きっかけ」 [コラムvol.133]

2011年の年頭に考える 若者に旅行を促すバーチャルな「きっかけ」 [コラムvol.133]

要旨  ゲーム好きの若者が、ゲームをきっかけに実際の旅行に行くという現象が各地で起こっています。たとえバーチャルであってもまず「お出かけ」のきっかけを作ってあげることが大切で、そうすればリアルな観光地の良さに気付いてくれ・・・

迷走の2010年を振り返って -対処療法から長期的取り組みへの転換を- [コラムvol.132]

迷走の2010年を振り返って -対処療法から長期的取り組みへの転換を- [コラムvol.132]

◆要旨  2010年は政治・経済のあらゆる面でアジア新興国、特に中国の動向が我が国に及ぼす影響が表面化した年でした。そして観光旅行市場は回復基調にあるとはいえ、長期的・構造的な問題は解決の兆しが見えておらず、観光政策や観・・・

「子供が主役のKidZania」に学ぶ地域づくり [コラムvol.131]

「子供が主役のKidZania」に学ぶ地域づくり [コラムvol.131]

 子供の成長に伴い、子供から「学ぶ」「気づかされる」ことが少なくありません。最近では子供にせがまれシブシブ行ったキッザニアで思わぬ発見と感動。大人をも惹きつけるその秘密と、そこで感じた地域づくりとの類似点を考えてみました・・・

菅江真澄と着地型観光 [コラムvol.130]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

菅江真澄と着地型観光 [コラムvol.130]

はじめに  観光のビジネスモデルが変化する中で、地域振興策の一つとして着地型観光への取り組みが各地で進められています。地域主導による魅力ある旅行商品づくりの第一歩は、コンテンツとなる地域資源の掘り起こしと商品開発にありま・・・

日本温泉「人」めぐり~本多静六と田山花袋を繋ぐもの [コラムvol.129]

日本温泉「人」めぐり~本多静六と田山花袋を繋ぐもの [コラムvol.129]

<はじめに>  最近、大分県の由布院温泉の仕事をお手伝いさせてもらっているが、どうにも気になる、そして尊敬すべき歴史上の人物がいる。関東大震災の翌年、1924(大正13)年に「由布院温泉発展策」と題する講演を行い、ドイツ・・・

外へ出ること、時を越えること [コラムvol.128]

外へ出ること、時を越えること [コラムvol.128]

 今年の夏は何回か大学生と交流する機会に恵まれ、大いに刺激を受けました。私が社会に出た年の夏も、前年の冷夏から一転して猛暑でしたので、働き始めた頃の記憶を久しぶりに思い出すことにもなりました。今回は、日常から離れること、・・・

すすむ沖縄県の観光人材育成の取り組み [コラムvol.127]

すすむ沖縄県の観光人材育成の取り組み [コラムvol.127]

 観光立国推進戦略会議報告書において、「観光関連産業は、観光関連学部・学科出身者の採用、寄附講座の提供、インターン・社員研修等への活用を行う等、大学等と連携することにより、大学における観光関連の教育・研究を充実させる」旨・・・