コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

「北の大地」で今! ~地域観光の新たな取り組み  [コラムvol.105]
  • 観光政策・観光地経営

「北の大地」で今! ~地域観光の新たな取り組み  [コラムvol.105]

<はじめに>  札幌から函館本線に乗り、銭函を過ぎると鉛色の日本海が広がります。冬の小樽に向かう旅情をそそる瞬間ではないでしょうか。久し振りに訪れた小樽は残念ながら大雨。今や年間750万人が来訪する国際観光地に変貌した北・・・

もしもオペラハウスがなかったら・・・?  [コラムvol.104]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • その他

もしもオペラハウスがなかったら・・・?  [コラムvol.104]

はじめに  人々を惹きつける観光地の魅力には様々な要素が必要です。息をのむほど美しい自然風景であったり、伝統文化・芸術であったり、おいしい食べ物であったり・・・地域固有のものであればあるほど、その魅力は輝きを増すに違いあ・・・

みなとまち観光の可能性  [コラムvol.103]

みなとまち観光の可能性  [コラムvol.103]

地方の元気と観光振興による地域活性化  人口減少、高齢化・少子化がすすむ中で、地方の活性化は、重要なテーマである。地域活性化に向けて国が取り組む様々な支援事業も、地域に効果的な成果を残し、次の世代への活性化の芽だしとなる・・・

訪日外国人旅行者数のさらなる拡大のために  [コラムvol.102]

訪日外国人旅行者数のさらなる拡大のために  [コラムvol.102]

■「訪日外国人3000万人プログラム第1期(仮称)」の始動  2000年代に入り、わが国ではインバウンド振興を国の主要な観光施策の一つと位置づけ、2003年度から「ビジット・ジャパン・キャンペーン」(VJC)の展開など、・・・

“等身大”の旅行?  [コラムvol.101]
  • 旅行者動向
  • 観光経済
  • 観光と社会の潮流

“等身大”の旅行?  [コラムvol.101]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 先日テレビを観ていると、女子高生向けのファッション誌の制作現場に密着した番組に目が止まりました。それを観て私は、自分が高校生だった頃とは色々な点で大きく様変わりしていることに驚きました。  中でも一番驚いたのは、雑誌の・・・

航空路線と観光地 ・・・サイパンと同じ問題が国内観光地にも起こりうる  [コラムvol.100]

航空路線と観光地 ・・・サイパンと同じ問題が国内観光地にも起こりうる  [コラムvol.100]

 サイパン・テニアン・ロタ(北マリアナ連邦)は、成田から飛行機で約3時間半で行ける身近な南国リゾートです。2008年の日本人来島者数は約21万人(前年比6.6%増)でしたが、2009年に入りインフルエンザ等の影響で1~7・・・

小さな村の世界観が通用する輪を造ろう [コラムvol.99]

小さな村の世界観が通用する輪を造ろう [コラムvol.99]

■今年、イタリアでは小さな村が持つスモールアートに注目  イタリア観光局は今年の日本人観光客に対する総合プロモーション戦略の一つとしてイタリアの「スモールアート」を取り上げています。「スモールアート」とは地方の小さな村が・・・

修学旅行の思い出? [コラムvol.98]
  • 旅行者動向
  • その他

修学旅行の思い出? [コラムvol.98]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 今年2月、久しぶりに開催された中学校の同窓会に出席して以来、中学校時代の友人と集う機会が多くなりました。”某ホテルが結婚式の少なくなる夏場対策として打ち出した同窓会プランが、40代~60代の支持を得て思わぬ・・・

「外」の評価で地域の意識を変える [コラムvol.97]
  • 観光政策・観光地経営

「外」の評価で地域の意識を変える [コラムvol.97]

 地域の観光の活性化に取り組む際に「地域が持つ資源を改めて見直してみることが大切」とよく言われています。しかし地域で日々生活している人には「言うことは分かるけど、うちの地域にそんな良いものなんか無いよ、人に勧められるほど・・・

公的な観光関連組織も統合・合併の時代へ [コラムvol.96]
  • 観光政策・観光地経営

公的な観光関連組織も統合・合併の時代へ [コラムvol.96]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 2010年12月の新幹線開業に向け、青森県では観光施設等の整備・リニューアルとともに、受け入れ体制の見直しも着々と進められています。その一環として、2009年4月に(社)青森県観光連盟、青森県大規模観光キャンペーン推進・・・

高速道路千円時代の「クルマでの移動」 [コラムvol.95]

高速道路千円時代の「クルマでの移動」 [コラムvol.95]

 この夏、皆さんはどのような休暇を過ごされたでしょうか。高速道路と自動車をめぐって様々な動きがあり、その影響で夏休みのプランを変更された方も多いかもしれませんね。今回はこれらの動きを踏まえ、あらためてクルマでの移動につい・・・

オーランドで見た米国観光産業 [コラムvol.94]
  • その他
  • 観光政策・観光地経営

オーランドで見た米国観光産業 [コラムvol.94]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

 私は、今、7ヶ月の予定で、米国フロリダ州オーランドの大学にて研究活動を行っている。このコラムが掲載される頃は、渡米から約3ヶ月が経ち、ほぼ、折り返し時期を迎えている頃である。  さて、今回は、この米国滞在を通じて感じた・・・

変わる観光協会 [コラムvol.93]
  • 観光政策・観光地経営

変わる観光協会 [コラムvol.93]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 観光地の振興を考える上で、行政と民間の間にある観光協会の役割は重要です。しかし、全国の観光協会は観光を取り巻く時代の変化の中で、いくつかの課題を抱えています。筆者を含め我々は各地の観光協会の方々と知り合う機会も多いので・・・

「観光立国教育」に潜む やる気のスイッチ [コラムvol.92]

「観光立国教育」に潜む やる気のスイッチ [コラムvol.92]

 「観光立国教育」って何?耳にしたことはあるけど、その内容を十分把握している人は少ないでしょう。「観光」・「旅」には、教育的要素がたくさんあることをわかっているけれど、「観光立国教育」って、実際にはどのような教育なのでし・・・

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その4) [コラムvol.91]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その4) [コラムvol.91]

常務理事/博士(農学) 寺崎 竜雄

 7月初旬にウィーンで開催された「ISSRM(International Symposium on Society and Resource Management)」に参加しました。社会活動と自然環境との関わりに興味をも・・・

赤ちゃん連れでも旅を楽しみたい! [コラムvol.89]

赤ちゃん連れでも旅を楽しみたい! [コラムvol.89]

赤ちゃんのいる家族でも、近場へのお出かけを楽しんでいる人は意外に多いです。迎え入れる側の準備が整えば、少し遠方へと旅行に出かける人がもっと増えるかもしれません。昨年出産したばかりの新米ママの視点から、あったらうれしいサー・・・

「観光客が環境を守る」仕組み ~ 「前田一歩園」を訪れて [コラムvol.88]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

「観光客が環境を守る」仕組み ~ 「前田一歩園」を訪れて [コラムvol.88]

 阿寒の前田一歩園財団は、私有地の寄付によって設立された自然保護を目的とする財団です。前田一歩園には、観光客が環境を守る理想的な枠組みを考える上での手懸かりがあるように思います。(塩谷英生)  先日ある調査団に同行して、・・・

食の楽しさ、一考 [コラムvol.87]

食の楽しさ、一考 [コラムvol.87]

要約  さまざまな味覚を受け入れつつある日本人の舌。だが味覚の許容範囲が拡大した一方で食事の楽しみ方についてはまだ下手な部分があるようだ。その背景には「食事観」とでも呼ぶべき食事に対する価値観が影響しているように思われる・・・

「やる」が「やる気」を生む [コラムvol.86]

「やる」が「やる気」を生む [コラムvol.86]

要旨  元気な温泉地の取材を続けてきて気がついた、ある共通点について。 ◆なぜか皆、掃除  浴槽の湯を抜いてデッキブラシでゴシゴシ。すのこを持ち上げてゴミを掃き、雑巾がけ。ここは野沢温泉(長野県)の代表的な共同浴場「大湯・・・

観光地の「断る力」 [コラムvol.85]
  • 観光政策・観光地経営

観光地の「断る力」 [コラムvol.85]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■「断る力」が生み出す好循環とは  以前、「断る力」(勝間和代著、文藝春秋)という本を読みました。  この本は、私たちが「断る力」を身につけることによって、「汎用的な人材」から「市場価値の高い人材」に変化していくことがで・・・