コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

東アジアの延長線ではうまくいかない!?欧米豪市場 ―例えばオーストラリア― [コラムvol.390]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営
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東アジアの延長線ではうまくいかない!?欧米豪市場 ―例えばオーストラリア― [コラムvol.390]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

2018年は訪日外国人旅行者数が3,000万人の大台を突破し、「過去最高」を更新し続ける訪日外国人旅行者を地方創生に起爆剤にしようと官民を上げて様々な取り組みが進められています。 従来から我が国の訪日市場の“上級顧客”で・・・

各家庭から始める「休み方改革」 [コラムvol.389]

各家庭から始める「休み方改革」 [コラムvol.389]

今年も春節のシーズンを迎え、東京をはじめ全国各地へ中華圏から多くの観光客が訪れています。1週間の休日とされていることもあって家族揃っての旅行も多く、何とも羨ましい限りです。 私も幼い頃は、夏休みは両親の実家に長期滞在する・・・

快く協力していただくために ~自然環境保全のための入域料~ [コラムvol.388]

快く協力していただくために ~自然環境保全のための入域料~ [コラムvol.388]

自然環境の保全と持続可能な利用を推進していくためには、適切な資源管理や施設整備ために、安定的な財源を確保する必要があります。しかしながら、近年、公的資金だけでは必要な経費を賄うことができず、「法定外目的税」や「協力金」と・・・

住民からの観光への支持を獲得するために [コラムvol.387]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

住民からの観光への支持を獲得するために [コラムvol.387]

観光研究部 主任研究員 池知 貴大

観光の場において住民の意識を調査すること、その重要性は頻繁に指摘されてきました。ハワイ州やクイーンズランド州(オーストラリア)など、観光地で住民の意識を調査している地域は多くあります。当財団でも、過去に「観光に対する住民・・・

2019年を持続的な観光振興元年に [コラムvol.386]
  • 観光政策・観光地経営

2019年を持続的な観光振興元年に [コラムvol.386]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

各地で続く観光振興財源の確保 2019年1月7日。出国時1,000円が課税される国際観光旅客税(以下、出国税)がスタートする。年間430億円と見込まれる税収は、観光庁を主体に観光基盤の拡充、強化に使われる予定となっている・・・

我が国の観光統計をめぐる一連の課題 [コラムvol.385]
  • 観光経済
  • 観光政策・観光地経営

我が国の観光統計をめぐる一連の課題 [コラムvol.385]

 今年度観光経済研究部で新たに始めた自主研究に「観光統計の質的向上と利活用に関する研究」がある。筆者はずいぶん長い間観光統計の業務に関わって来たが、統計を主とする自主研究というものを立ち上げたことが無かった。ようやくとい・・・

港区みどりの街づくり賞受賞にあたって [コラムvol.384]
  • その他

港区みどりの街づくり賞受賞にあたって [コラムvol.384]

 フォトレポートのコーナーでもご報告いたしましたが、このたびわたしたちのオフィスと旅の図書館の拠点である日本交通公社ビルが「港区みどりの街づくり賞」を受賞いたしました。11月21日に表彰式が行われ、わたしも参加してきまし・・・

地域の思いがつまった廃校を、“新たな交流拠点”に [コラムvol.383]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

地域の思いがつまった廃校を、“新たな交流拠点”に [コラムvol.383]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 先日、東北一の標高を誇る「鳥海山」の山麓を訪れる機会に恵まれました。鳥海山は、秋田県由利本荘市、にかほ市、山形県酒田市、遊佐町に跨る活火山で、秋田では「出羽富士」、山形では「庄内富士」とも呼ばれて親しまれています。  ・・・

観光政策の目的と手段 [コラムvol.382]
  • 観光政策・観光地経営

観光政策の目的と手段 [コラムvol.382]

 当財団では、地方公共団体(都道府県および市町村(*1))を対象とする「観光政策に関するアンケート調査」を2014年度より毎年継続して実施している。今年度も計154の都道府県・市町村からご回答を頂き、その結果については先・・・

自然災害からの観光復興 ~インドネシア・スマトラ沖地震のその後~ [コラムvol.381]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

自然災害からの観光復興 ~インドネシア・スマトラ沖地震のその後~ [コラムvol.381]

観光研究部 上席主任研究員 牧野 博明

はじめに ~自然災害はどこでも起こりうる~  2018年は日本にとって、立て続けに大きな自然災害に見舞われる年となっています。10月15日(月)までに発生した主な自然災害を挙げると、6月18日に発生した「大阪府北部地震」・・・

木下淑夫と日本の観光政策 [コラムvol.380]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

木下淑夫と日本の観光政策 [コラムvol.380]

京都事務所長 兼 観光研究部 主任研究員 福永 香織

 1978年に「観光文化資料館」として誕生した旅の図書館(1999年に現在の名称に改称)は2018年10月で開設40周年を迎えます。開設以来、ガイドブック、機内誌、時刻表、統計資料といった観光関連の図書や資料を収集してい・・・

観光地における危機管理の枠組み	防災計画のその先へ [コラムvol.379]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

観光地における危機管理の枠組み 防災計画のその先へ [コラムvol.379]

公益社団法人 京都市観光協会 職員(出向中) 那須 將

 起稿にあたり、北海道胆振東部地震で亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 —————- 被災者とな・・・

SDGsと観光 [コラムvol.378]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

SDGsと観光 [コラムvol.378]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

2017年 持続可能な観光国際年  2017年は、国連が定める「持続可能な観光国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development: IY2017)」・・・

なぜ中高年観光客は「大変満足」の人が少ないのか [コラムvol.377]

なぜ中高年観光客は「大変満足」の人が少ないのか [コラムvol.377]

旅行・観光消費動向調査について  我が国の国内旅行市場の全体像を把握するための調査の一つとして、観光庁が実施している「旅行・観光消費動向調査」があります。この調査は、無作為に抽出した日本国内居住者にアンケート調査票を郵送・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑨ 対処療法型の観光振興で本当に良いか?[コラムvol.376]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁⑨ 対処療法型の観光振興で本当に良いか?[コラムvol.376]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 コラムでは、時事的な話題を扱うというよりは、地域のまちづくりや観光振興にこれまで携わってきた経験や体験などを通して、少し長い目で見たときに大切なことは何か、私自身が得た気づきなどを伝えたいと思っている。どちらかというと・・・

地域を深く知るために [コラムvol.375]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

地域を深く知るために [コラムvol.375]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員/博士(社会工学) 五木田 玲子

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」世界文化遺産登録  2018年7月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の、世界文化遺産への登録が決定しました。各種記事で取り上げられている通り、登録までは紆余曲折があり、・・・

国籍と訪問地域でみた訪日客の「ラーメン」に関する分析 [コラムvol.374]

国籍と訪問地域でみた訪日客の「ラーメン」に関する分析 [コラムvol.374]

観光研究部 副主任研究員 川村 竜之介

 訪日外国人の「食」について、今回はラーメンに着目してみたい。観光庁の訪日外国人消費動向調査(平成29年)によると、「日本旅行中に『一番満足した飲食』」では、訪日外国人の2割以上が「ラーメン」を選択するという結果が出てい・・・

年間40万円消費する“訪日常連客”に注目! [コラムvol.373]

年間40万円消費する“訪日常連客”に注目! [コラムvol.373]

 旅行者数が年々増え続ける訪日市場。足元の2018年1-3月期は、東アジア市場において訪日リピーター比率が再び上昇に転じました。そこで今回のコラムでは、東アジア市場を中心とする訪日客の来訪頻度に焦点を当て、最新の統計を用・・・

マスコットキャラクターに託した想い [コラムvol.372]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

マスコットキャラクターに託した想い [コラムvol.372]

文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海

 2015年度から2017年度までの3年間、私は富士北麓地域で「REBIRTH!富士講プロジェクト」に携わっていました。3年間のプロジェクトの詳細は、ともに担当していた吉澤がコラムvol.367「REBIRTH!富士講プ・・・

訪日リピーター「だからこそ」利用したい団体ツアー [コラムvol.371]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

訪日リピーター「だからこそ」利用したい団体ツアー [コラムvol.371]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 当財団では、台湾、香港、中国の旅行会社9社を対象に訪日旅行商品(団体ツアー)を収集し、集計・分析を行う「JTBF訪日旅行商品調査」を実施しています。私が本調査を担当するようになり3年目となりますが、各国で販売されている・・・