コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

観光と図書館の連携を考える~飛騨市図書館の取組 [コラムvol.405]
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観光と図書館の連携を考える~飛騨市図書館の取組 [コラムvol.405]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 当財団は、公益事業の一環で、1978年より「旅の図書館」を運営しています。当館では、約6万冊の観光関連資料を体系立てて配架する独自分類の導入や、専門性・稀少性の高い蔵書の公開、書架のある空間で研究交流を行う「たびとしょ・・・

海外旅行の経験からインバウンド対応を考えると [コラムvol.404]
  • 観光政策・観光地経営
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海外旅行の経験からインバウンド対応を考えると [コラムvol.404]

はじめに  9月に入り、徐々に夏の雰囲気が薄れてきている感じがしますが、皆さんはこの夏どこかに旅行に出かけたでしょうか。私はこの夏、数年ぶりにプライベートで海外旅行に出かけました。  日ごろ仕事として、日本を訪れる外国人・・・

地域としての強みにつながるデジタルアーカイブとは [コラムvol.403]
  • 観光政策・観光地経営
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地域としての強みにつながるデジタルアーカイブとは [コラムvol.403]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

はじめに  地域のまちづくりや観光地としてのあり方を考えていく上では、地域がどのような歴史を歩んできたのか、先人がどういったことを考えて何を形づくってきたのかをふりかえることはとても重要なプロセスになります。  私たちは・・・

インバウンドが感じる「わかりづらさ」とは何か? [コラムvol.402]
  • 旅行者動向
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インバウンドが感じる「わかりづらさ」とは何か? [コラムvol.402]

観光研究部 副主任研究員 那須 將

 2017年07月から2018年06月にかけて、(公財)日本交通公社は東京都台東区谷中の「澤の屋旅館」との共同研究により、同旅館に宿泊したFITの日本国内における動態について調査を行った。FIT(Foreign Inde・・・

「稼げる地域づくり」に向けたDMOの役割 [コラムvol.401]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

「稼げる地域づくり」に向けたDMOの役割 [コラムvol.401]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

2016年2月に観光地づくり法人(以下、DMO)の登録が開始されてから3年が経過しました。 全国的な取り組みとして拡大を続けるDMOですが、最近の取り組み等から今後の展開について考えてみたいと思います。 あらためて、DM・・・

七夕の夜は水辺で乾杯 [コラムvol.400]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

七夕の夜は水辺で乾杯 [コラムvol.400]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

7月7日、七夕の日曜日。織姫と彦星が年に一度だけ出会う夜。全国的にあいにくの空模様となったが、水辺は大いに盛り上がっていたらしい。もちろん、ここでいう水辺は天の川のことではない、日本全国の川・海・湖・運河などのリアルな水・・・

観光地マーケティングの特徴 [コラムvol.399]

観光地マーケティングの特徴 [コラムvol.399]

 観光に関わるマーケティングの対象は様々ありますが、筆者が関心を寄せてきたのは、観光地全体をマーケティングの対象とする「観光地マーケティング」です。今回のコラムでは、観光地マーケティングの特徴について考えてみます。 観光・・・

なぜ熊野古道は欧米豪の旅行者に評価されるのか? ~宿の小規模性と経営者に着目して~ [コラムvol.398]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

なぜ熊野古道は欧米豪の旅行者に評価されるのか? ~宿の小規模性と経営者に着目して~ [コラムvol.398]

 2018年の訪日外国人旅行者数は3,000万人の大台を突破し、過去最高を更新し続けています。しかし市場別の動向をみると、東アジア4ヶ国ⅰの勢いにブレーキがかかっていることがわかります。足元の2019年1~4月における累・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑩-「家族の平和な暮らし」- [コラムvol.397]
  • 観光政策・観光地経営
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まちづくりと観光事業の間にある壁⑩-「家族の平和な暮らし」- [コラムvol.397]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 生活と観光、と安易に観光と対置して語られてしまう「生活」に今一度焦点を当てて話をしてみたい。というのは、生活と観光と並べて話すと、「生活」をどのように捉えているのか、どのような「生活」を想い描いているのか、がぼやけてし・・・

人口低密度地域での観光振興について考えてみます [コラムvol.396]

人口低密度地域での観光振興について考えてみます [コラムvol.396]

 産業全体に占めるサービス産業の割合が大きくなるに伴い、経済の中心が都市部へと集中し、地域別人口の二極化が進んでいます。こうしたなかで、観光は「地域の稼ぐ力」となるといわれていますが、今回のコラムでは地域のなかでも人口低・・・

「伝える」と「伝わる」 [コラムvol.395]
  • その他

「伝える」と「伝わる」 [コラムvol.395]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

気になる機内安全ビデオ  2019年のゴールデンウィーク10連休が終わりました。皆さんはどのように過ごしましたか?  海外旅行や国内旅行を楽しんだ、自宅でゆっくり過ごした、なかなか手を付けられなかったことにじっくり取り組・・・

観光ビジョン推進の現状~観光庁への派遣を終えて~ [コラムvol.394]
  • 観光政策・観光地経営

観光ビジョン推進の現状~観光庁への派遣を終えて~ [コラムvol.394]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

はじめに  2018年4月から観光庁に出向していましたが、このたび1年間の任期を終えて(公財)日本交通公社に帰任しました。改めてよろしくお願いいたします。  出向中は、観光戦略課に配属され、主として「明日の日本を支える観・・・

訪日中国人観光客数とクルーズ客数の推移から見えてきたもの [コラムvol.393]

訪日中国人観光客数とクルーズ客数の推移から見えてきたもの [コラムvol.393]

訪日クルーズ客市場の状況  2018年の訪日外客数※1は3,119万人で前年比9%増となった一方、近年注目を浴びていたクルーズ客(船舶観光上陸数)※2は234万人と、前年比5%減となりました。  このクルーズ客ですが、国・・・

統計づくりに欠かせない視点とは? ~観光統計グローバルフォーラム参加報告に代えて [コラムvol.392]

統計づくりに欠かせない視点とは? ~観光統計グローバルフォーラム参加報告に代えて [コラムvol.392]

 2018年11月、筆者はペルーで開催された「Global Forum on Tourism Statistics(観光統計グローバルフォーラム)」に参加し、観光庁と共同で我が国のインバウンド統計拡充の取り組みについて報・・・

全国観光資源台帳「美しき日本プロジェクト」 [コラムvol.391]
  • 観光資源

全国観光資源台帳「美しき日本プロジェクト」 [コラムvol.391]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

 2つ前の私のコラムで、当財団の観光資源評価研究を取り上げました。今回は、この研究について、今年度から新たに始まったプロジェクトをご紹介します。 資源の素晴らしさを伝える  現在当財団WEBサイトでは、「全国観光資源台帳・・・

東アジアの延長線ではうまくいかない!?欧米豪市場 ―例えばオーストラリア― [コラムvol.390]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営
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東アジアの延長線ではうまくいかない!?欧米豪市場 ―例えばオーストラリア― [コラムvol.390]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 2018年は訪日外国人旅行者数が3,000万人の大台を突破し、「過去最高」を更新し続ける訪日外国人旅行者を地方創生に起爆剤にしようと官民を上げて様々な取り組みが進められています。  従来から我が国の訪日市場の“上級顧客・・・

各家庭から始める「休み方改革」 [コラムvol.389]

各家庭から始める「休み方改革」 [コラムvol.389]

 今年も春節のシーズンを迎え、東京をはじめ全国各地へ中華圏から多くの観光客が訪れています。1週間の休日とされていることもあって家族揃っての旅行も多く、何とも羨ましい限りです。  私も幼い頃は、夏休みは両親の実家に長期滞在・・・

快く協力していただくために ~自然環境保全のための入域料~ [コラムvol.388]

快く協力していただくために ~自然環境保全のための入域料~ [コラムvol.388]

 自然環境の保全と持続可能な利用を推進していくためには、適切な資源管理や施設整備ために、安定的な財源を確保する必要があります。しかしながら、近年、公的資金だけでは必要な経費を賄うことができず、「法定外目的税」や「協力金」・・・

住民からの観光への支持を獲得するために [コラムvol.387]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

住民からの観光への支持を獲得するために [コラムvol.387]

 観光の場において住民の意識を調査すること、その重要性は頻繁に指摘されてきました。ハワイ州やクイーンズランド州(オーストラリア)など、観光地で住民の意識を調査している地域は多くあります。当財団でも、過去に「観光に対する住・・・

2019年を持続的な観光振興元年に [コラムvol.386]
  • 観光政策・観光地経営

2019年を持続的な観光振興元年に [コラムvol.386]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

各地で続く観光振興財源の確保  2019年1月7日。出国時1,000円が課税される国際観光旅客税(以下、出国税)がスタートする。年間430億円と見込まれる税収は、観光庁を主体に観光基盤の拡充、強化に使われる予定となってい・・・