研究員紹介・コラム

観光政策・観光地経営

「観光都市ではない」(1961)の真意-まちづくりと観光事業⑭ [コラムvol.477]
  • 観光政策・観光地経営
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「観光都市ではない」(1961)の真意-まちづくりと観光事業⑭ [コラムvol.477]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

インバウンドも視野に入れた観光需要の回復に期待が寄せられる中、オーバーツーリズム再燃を懸念する声が時折り聞かれる。新型コロナウイルス感染症の影響により問題現象は収まりを見せたものの、オーバーツーリズムのすべてが自助努力に・・・

地域に稼いでもらうためにDMOができることは? [コラムvol.475]
  • 観光政策・観光地経営

地域に稼いでもらうためにDMOができることは? [コラムvol.475]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

コロナ禍は体験商品の造成に強力な支援がある時代 2020年1月以降から今日までの約2年半は、新型コロナウイルスの流行により、全国の観光地は誘客に大きな影響が出た期間となりました。一方で、この期間においては、政府の経済対策・・・

国際的な往来の開放に影響する要因とは? [コラムvol.473]
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国際的な往来の開放に影響する要因とは? [コラムvol.473]

旅の図書館 副館長 兼 観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的にまん延したことで、観光が前提としている人の移動・接触、交流は大きな制限を受け、我が国のインバウンドを含む観光全般の活動も停滞を余儀なくされました。 その・・・

かながわPayで横浜旅行 [コラムvol.472]
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  • 観光経済
  • 観光と社会の潮流

かながわPayで横浜旅行 [コラムvol.472]

文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海

2年半ぶりの1泊2日旅行 2019年12月の台湾旅行以来、コロナ禍にあってしばらく旅行から遠ざかっていましたが、先日、およそ2年半ぶりに地元・横浜へ1泊2日の近場旅行に出かけました。 宿泊先は横浜を代表する老舗ホテル・ホ・・・

スキー・スノーボードライト層がスキー場に求めるもの-マウンテンリゾート研究会 アンケート調査結果より- [コラムvol.469]
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スキー・スノーボードライト層がスキー場に求めるもの-マウンテンリゾート研究会 アンケート調査結果より- [コラムvol.469]

観光研究部 研究員 工藤 亜稀

当財団では、2019年度よりスキーリゾート研究会(現・マウンテンリゾート研究会)を設立し、主にスキー場事業者やスキー場が立地する自治体等を会員とし、セミナーの開催や市場調査等の研究会活動を行っています。 2021年度は、・・・

大分県津久見市保戸島における島おこしの挑戦 ~「よそ者」プロジェクトチームの関わり方に焦点を当てて~ [コラムvol.466]
  • 観光政策・観光地経営

大分県津久見市保戸島における島おこしの挑戦 ~「よそ者」プロジェクトチームの関わり方に焦点を当てて~ [コラムvol.466]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

東洋のアマルフィか軍艦島か 保戸島(ほとじま)は、大分県津久見市から航路で25分の位置にある、周囲わずか4kmの小さな島である。古くは景行天皇が訪れたといわれ(腰掛石がある)、柳田国男も「海南小記」に保戸島のことを記して・・・

ブレジャー旅行者の特性と地域における取組み [コラムvol.465]
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  • 観光と社会の潮流

ブレジャー旅行者の特性と地域における取組み [コラムvol.465]

はじめに 新型コロナウイルスの感染拡大により、仕事と休暇を組み合わせた滞在型旅行が「新たな旅のスタイル」として位置付けられ、その推進のため様々な取り組みが展開されているが、この新たな旅のスタイルの一つに、出張等の機会を活・・・

続・観光地のレジリエンスを考える ~「個」と「集合体」のレジリエンスの要素とは~ [コラムvol.464]
  • 観光政策・観光地経営

続・観光地のレジリエンスを考える ~「個」と「集合体」のレジリエンスの要素とは~ [コラムvol.464]

京都事務所長 兼 観光研究部 主任研究員 福永 香織

はじめに 昨年度より、観光地におけるレジリエンスに関する研究を進めている。具体的には、各分野におけるレジリエンスの概念や、レジリエンス研究のアプローチ、レジリエンスの要素等を整理するとともに、特に海外で進んでいるデスティ・・・

変化に対応する地域と観光協会の役割 [コラムvol.463]
  • 観光政策・観光地経営

変化に対応する地域と観光協会の役割 [コラムvol.463]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

2020年1月に新型コロナウイルスの流行がはじまり、早くも2年が経過しました。観光振興に取り組む地域にとっても、長引くコロナ禍によって様々な変革が求められた2年だったのではないかと思います。 私たちは、この2年間、各地の・・・

真摯な観光地域づくりによるブランディングへ [コラムvol.461]
  • 観光政策・観光地経営

真摯な観光地域づくりによるブランディングへ [コラムvol.461]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

振り回された2021年 ローラーコースターのような1年だった。2021年について、多くの観光関係者が持った感想なのではないだろうか。 2022年が観光にとって、どういう年となるかを見通すことは難しい。 コロナ禍について言・・・

脱炭素と観光の現在地 -グラスゴー宣言を受けて [コラムvol.460]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

脱炭素と観光の現在地 -グラスゴー宣言を受けて [コラムvol.460]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

今年8月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、産業革命前と比べた世界の気温上昇がこれまでより10年早く、2021~2040年に1.5度以上に達するとの新たな予測を発表しました。また、国内外では豪雨や干ばつ、熱波の・・・

小笠原諸島の11年間と今 ―独自調査とコロナ対策から [コラムvol.459]
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  • 観光政策・観光地経営

小笠原諸島の11年間と今 ―独自調査とコロナ対策から [コラムvol.459]

東京・竹芝から船で24時間、太平洋を南下し辿り着くのは、世界自然遺産の島、小笠原諸島です。 大陸と陸続きになったことがない海洋島であるため、独自の進化を遂げた固有種の植物や生物が生息しています。また、ボニンブルーと呼ばれ・・・

温泉withコロナのあり方とは?コロナ禍を経て見えた温泉の魅力とこれから [コラムvol.458]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

温泉withコロナのあり方とは?コロナ禍を経て見えた温泉の魅力とこれから [コラムvol.458]

新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の流行以前と比べて、人気が高まっているのが「温泉」です。当財団が実施している「JTBF旅行意識調査(2021年5~6月調査)」の結果によると、今後1~2年間に行ってみたい旅行タ・・・

品格ある観光、節度ある観光、責任ある観光-まちづくりと観光事業⑬ [コラムvol.457]
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  • 観光政策・観光地経営

品格ある観光、節度ある観光、責任ある観光-まちづくりと観光事業⑬ [コラムvol.457]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

発出されていた緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が9月30日をもって全都道府県で解除された。新型コロナにより大きな打撃を受けた観光業界や観光地では、観光再開に向けた期待が高まる中、観光活動が本格化する前に備え考えておく・・・

「ラケット理論」の検証(インバウンド編) [コラムvol.454]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

「ラケット理論」の検証(インバウンド編) [コラムvol.454]

旅の図書館 副館長 兼 観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

背景 観光研究の分野では、観光地(デスティネーション)の範囲や大きさが、旅行者にどのように認知され、規定されるのかを表現する概念として、「ラケット理論」がよく知られています。これは、「出発地となる居住地(自宅)から観光対・・・

観光におけるルールメイキングを考える [コラムvol.450]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

観光におけるルールメイキングを考える [コラムvol.450]

 2020年に引き続き、2021年もコロナ禍によって我々の生活は大きく変化し続けている。人の移動そのものがこんなにも長く制限されたことは、多くの人にとって初めての経験だろう。観光産業は、あらゆる産業の中でもその影響を受け・・・

「軽トラ市」からはじまる商品開発と観光まちづくり [コラムvol.448]
  • 観光政策・観光地経営
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「軽トラ市」からはじまる商品開発と観光まちづくり [コラムvol.448]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

「つくみ軽トラ市」との出会い  軽トラ市は、岩手県雫石町からはじまった直売イベントだ。軽トラックの荷台に野菜やら漬物やら工芸品やらを積み込んで、会場で荷台をそのまま陳列棚にして販売し、売り終わったらさっと撤収する。カンタ・・・

自然風景地におけるモノのデザイン [コラムvol.447]
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  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

自然風景地におけるモノのデザイン [コラムvol.447]

 突然ですが、山や川、海などに出かけると、道沿いのベンチ、ホテルやインフォメーションセンターなどの建築物、資源の解説板や注意標識などをよく見かけます。これらは、初めから自然界に存在するものではなく、誰かが、どこかのタイミ・・・

観光地のレジリエンスを考える [コラムvol.445]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

観光地のレジリエンスを考える [コラムvol.445]

京都事務所長 兼 観光研究部 主任研究員 福永 香織

はじめに  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国際的な感染拡大は、観光業をはじめとした経済全般に大きな打撃を与えている。ポストコロナの観光地のあり方などが議論される場面で頻繁に登場するのは「レジリエンス」もし・・・

TOKYO FUNECTION -コロナ禍の水辺で [コラムvol.442]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

TOKYO FUNECTION -コロナ禍の水辺で [コラムvol.442]

沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 東京で今年も桜が満開を迎えている。  千鳥ヶ淵、隅田川、そして目黒川など東京中の水辺に、大小さまざまな舟が行き交う光景。コロナ禍によって例年通りとはいかないけれど、会話を控えめに、そして水面を抜ける風に吹かれながら桜を・・・