研究員紹介・コラム

観光政策・観光地経営

文化を『消費』しない観光へ —日本遺産10年からの問い [コラムvol.539]
  • 観光政策・観光地経営

文化を『消費』しない観光へ —日本遺産10年からの問い [コラムvol.539]

沖縄事務所副所長 観光研究部 主任研究員 後藤 伸一

文化行政の「大きな転換点」に立ち会って 2015年、私は東京国立博物館で第1回認定証交付式の式典運営のお手伝いをさせて頂きました。日本遺産誕生の瞬間に立ち会えたことはとても素晴らしい経験であったと思います。誕生したばかり・・・

賢明な未来を選び取る、「観光地のグロースマネジメント」 —まちづくりと観光事業⑱ [コラムvol.538]
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賢明な未来を選び取る、「観光地のグロースマネジメント」 —まちづくりと観光事業⑱ [コラムvol.538]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

はじめに―観光地の「成長」とは何か、代謝する各主体・要素の今 地域の発展を如何に捉え、如何なる方向へと向かうべきか。この問いは、いつの時代も都市・地域論の中心的な命題であり続けてきた。人々が暮らす「まち」は、常に変化とい・・・

「成功した観光地」のジレンマをどう乗り越えるか? ―「観光自治体」という発想から考える― [コラムvol.537]
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「成功した観光地」のジレンマをどう乗り越えるか? ―「観光自治体」という発想から考える― [コラムvol.537]

観光研究部 主任研究員 池知 貴大

「成功した観光地」のジレンマ 観光客が増え、宿泊施設は満室が続き、飲食店や小売はにぎわう。観光政策では、こうした状態がまさに「成功」とされてきた。外から人を呼び込み、消費を生み、地域経済を回すことは、多くの地域が追求して・・・

「観光による地域振興」を再考する [コラムvol.536]
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「観光による地域振興」を再考する [コラムvol.536]

理事/観光研究部長/沖縄事務所長/博士(社会工学) 山田 雄一

観光立国への取り組み 我が国は、戦後、3回、国策として観光振興に取り組んできている。 1回目は、高度成長期、レジャーブームと呼ばれた時。2回目は、バブル経済期、リゾートブームと呼ばれた時。そして、現在の観光立国である。た・・・

百年前の古書にみる観光地経営の処方箋 [コラムvol.533]
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百年前の古書にみる観光地経営の処方箋 [コラムvol.533]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員) 菅野 正洋

戦前の観光学の古典に、現代のDMOの姿を見た 100年近く前のヨーロッパで書かれた観光学の学術書に、現代日本の観光地が直面する政策や課題が記されていたとしたら、驚かれるでしょうか。 筆者は、従来からの観光の調査研究を行う・・・

下呂温泉・水明館に学ぶ―現場でのカイゼンが結ぶ生産性向上― [コラムvol.530]
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下呂温泉・水明館に学ぶ―現場でのカイゼンが結ぶ生産性向上― [コラムvol.530]

観光研究部 主任研究員 蛯澤 俊典

観光業、とりわけ宿泊業は、人手不足や人件費高騰という構造的課題に直面しており、サービス品質の維持と生産性向上を同時に実現することが急務となっている。こうした中、製造業で培われた「トヨタ生産方式(TPS)」をホテル運営へ応・・・

観光振興の先に待ち受ける住宅不足 -観光部門としての向き合い方- [コラムvol.529]
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観光振興の先に待ち受ける住宅不足 -観光部門としての向き合い方- [コラムvol.529]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

近年、国内のリゾート地で「住宅が手に入らない」という声が聞こえてきている。その背景には、観光需要の拡大と不動産市場の加熱がある。ニセコや白馬といった人気のリゾート地では、富裕層や外国人投資家による別荘購入、短期民泊向けの・・・

離島観光と「関係人口」:持続可能な地域社会のために [コラムvol.528]
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離島観光と「関係人口」:持続可能な地域社会のために [コラムvol.528]

観光研究部 研究員 岩野 温子

はじめに 日本が直面する人口減少と高齢化は、特に離島において急速に進み、その持続可能性は喫緊の課題となっています。集落機能の低下、担い手不足、医療・福祉サービスの脆弱化など、地域社会の維持は困難さを増し、交通手段の制約や・・・

百年先を見据え続ける道後温泉のまちづくり [コラムvol.527]
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百年先を見据え続ける道後温泉のまちづくり [コラムvol.527]

観光研究部 研究員 山本 奏音

はじめに 2024年7月、道後温泉本館は保存修理工事を経て約5年半ぶりに全館営業を再開した。保存修理工事中の宿泊者数を見ると、コロナの影響はあったものの工事自体の影響は最小限に抑えることができたと言える。そして工事が終了・・・

観光政策は住民政策へ?問われる地域内への情報発信力 [コラムvol.525]
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観光政策は住民政策へ?問われる地域内への情報発信力 [コラムvol.525]

京都事務所長/観光研究部 主任研究員 福永 香織

2025年3月まで京都市内に住んでいたが、市外の方からは挨拶がわりに「京都は混んでいて大変だね」と言われる機会が多かった。繁忙期に混雑している一部エリアの様子ばかりがメディアに映し出されるため、そのような印象を持たれるよ・・・

「将来市場」を育てるという視点 [コラムvol.524]
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「将来市場」を育てるという視点 [コラムvol.524]

北米スキーリゾートから学ぶ「将来市場」を育てる設計 2025年2月下旬から3月上旬にかけて、北米・コロラド州のスキーリゾートを訪れました。2回目の訪問となった今回は、前回とは異なる視点で多くの気づきを得ることができました・・・

タロイモ畑のほとりで [コラムvol.523]
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タロイモ畑のほとりで [コラムvol.523]

Supervisor, Sales Development Department Hawaii Sales Development Division JTB Hawaii Travel, LLC(出向中)/University of Hawaii at manoa, shidler college of business, School of Travel Industry Management 中島 泰

タロイモ畑のほとりで 2025年1月、自身にとって7度目のハワイ訪問の機会を得た。 今回、ハワイで進められている「マラマ・ハワイ(Mālama Hawai’i)」の取り組みをテーマに、ハワイ州観光局(HTA)・・・

市場志向の力点-まちづくりと観光事業⑰ [コラムvol.522]
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  • 観光資源

市場志向の力点-まちづくりと観光事業⑰ [コラムvol.522]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

住民の暮らしや環境と観光利用との調和が問われ、誘導と規制を効果的に組み合わせて対策を検討することが求められる場面が多くなっている。そのような現代だからこそ、市場や顧客に正面から向き合い、ニーズに応える具体的なアクションが・・・

AI時代に筆を作る意味とは? ~奈良の筆屋の取組から伝統工芸の未来を考える~ [コラムvol.521]
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AI時代に筆を作る意味とは? ~奈良の筆屋の取組から伝統工芸の未来を考える~ [コラムvol.521]

沖縄事務所副所長 観光研究部 主任研究員 後藤 伸一

私は、いつ筆を使ったのか? 最近、ペンを使わなくなってきました。普段使いで筆をまったく使いません。多くの方が私と同様に、パソコンやスマホを使うようになり、文字を書くことが減ったのではないでしょうか。文字を書き残すために発・・・

観光政策を「戦略」フェーズへ [コラムvol.520]
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  • 観光と社会の潮流

観光政策を「戦略」フェーズへ [コラムvol.520]

理事/観光研究部長/沖縄事務所長/博士(社会工学) 山田 雄一

宿泊税議論 再び 私が年末年始の本コラムを担当するようになったのは2019年の年始コラムからである。 振り返れば、2019年という年は、新型コロナのパンデミック前の1年間であり、観光に関わる様々な事象が「過去最高」と言わ・・・

観光振興に必要なマーケティング・デジタル人材の要件を考える [コラムvol.515]
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観光振興に必要なマーケティング・デジタル人材の要件を考える [コラムvol.515]

観光研究部 主任研究員 蛯澤 俊典

観光振興の旗振り役として、日本に300以上のDMO/観光地域づくり法人がありますが、そのDMOにおいて、今、マーケティング×デジタル人材が特に必要とされています。 今年になり、観光庁では「観光地域づくり法人の機能強化に関・・・

「自律的」な観光振興とは何かを考える-欧州の「観光事業者税」をケースに- [コラムvol.514]
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  • その他

「自律的」な観光振興とは何かを考える-欧州の「観光事業者税」をケースに- [コラムvol.514]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

全国各地で、宿泊税を中心とした観光財源の検討が進んでいます。通常、観光財源の検討にあたっては、観光財源確保のメニューをいくつか提示・検討したうえで、地域内で議論し、選択していくことになります。 このような地域内での議論の・・・

草津温泉 ―多くの人を惹きつけ続けるまちづくり [コラムvol.511]
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草津温泉 ―多くの人を惹きつけ続けるまちづくり [コラムvol.511]

観光研究部 研究員 山本 奏音

草津温泉は、今勢いのある温泉地の一つと言えるだろう。2023年には過去最高の来訪者数を記録し、また観光経済新聞社主催「にっぽんの温泉100選」では21年連続1位を獲得している。実際にまちなかを見渡しても、浴衣を着てそぞろ・・・

グリーン・クレームとツーリズムをめぐる動き [コラムvol.508]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

グリーン・クレームとツーリズムをめぐる動き [コラムvol.508]

Supervisor, Sales Development Department Hawaii Sales Development Division JTB Hawaii Travel, LLC(出向中)/University of Hawaii at manoa, shidler college of business, School of Travel Industry Management 中島 泰

「飛行機は持続可能」は誤解? 2024年4月、欧州消費者機構(BEUC)の警告を受け、欧州委員会(EC)およびEU消費者当局(CPCネットワーク)は、航空会社20社に対して、誤解を招く可能性のある環境表示の内容を特定した・・・

観光と歴史文化遺産は対立するものか? [コラムvol.507]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

観光と歴史文化遺産は対立するものか? [コラムvol.507]

沖縄事務所副所長 観光研究部 主任研究員 後藤 伸一

地域活性化のために、観光誘客のために協力してほしい 観光のチカラで地域を元気にしたい、今、日本全国で観光を活用した地域の活性化事業が盛んにおこなわれています。私はこれまで自治体やDMO、また観光関連事業者の皆様から多くの・・・