コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

地域のブレンド力を磨く―まちづくりと観光事業⑯ [コラムvol.506]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

地域のブレンド力を磨く―まちづくりと観光事業⑯ [コラムvol.506]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

世界観光機関(UN Tourism)によると、2023年の国際観光客到着数は、強力な繰越需要に支えられ、パンデミック前のレベルの88%に回復。2024年にはパンデミック前の水準に完全に回復すると予想されており、2019年・・・

国内旅行市場の国際比較 [コラムvol.505]
  • 観光と社会の潮流
  • 旅行者動向

国内旅行市場の国際比較 [コラムvol.505]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」によると、2023年の訪日外客数(推計値)は2,500万人を超え、コロナ禍前2019年の8割程度まで回復しました。2023年10月以降は、2019年同月を上回る、若しくはほぼ同程度・・・

コロナ禍前後で比較した訪日中国人観光客の旅行形態と消費動向の変化 [コラムvol.504]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

コロナ禍前後で比較した訪日中国人観光客の旅行形態と消費動向の変化 [コラムvol.504]

観光研究部 研究員 工藤 亜稀

はじめに このコラムを執筆している2月中旬は、中華系の国々では春節(旧正月)の連休ということもあり、都内の街中や電車の中でも中華系外国人観光客の姿が目立ちます。メディア等でも、彼らの動向に着目した記事や報道を多く目にしま・・・

スイスにおけるDMOの構造改革の取り組み [コラムvol.503]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

スイスにおけるDMOの構造改革の取り組み [コラムvol.503]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.はじめに 我が国の観光地域づくりの舵取り役として期待される観光地域づくり法人(DMO)は、その活動対象とする区域の大きさに応じて「広域連携DMO」、「地域連携DMO」、「地域DMO」の3つに区分されている点が特徴です・・・

観光が「輝く」社会をめざして [コラムvol.502]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

観光が「輝く」社会をめざして [コラムvol.502]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

2024年となりました。 元旦、能登半島で最大震度7の地震。翌日には、羽田空港で大きな事故が発生。新年早々、心を痛める出来事が続いています。 観光は2020年春から約3年、コロナ禍、パンデミックに翻弄されてきましたが、2・・・

旅とお土産 [コラムvol.501]
  • 観光資源

旅とお土産 [コラムvol.501]

文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海

はじめに 旅の楽しみのひとつは、お土産を探すことではないでしょうか。家族、会社の同僚、友達、そして自分自身のために、これこそは!という逸品を探し求める時間は、この上なく楽しいひと時です。 今回のコラムでは、最近の私自身の・・・

旅行者がサステナブル・ツーリズムに取り組むモチベーションをどう高めるか? [コラムvol.500]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

旅行者がサステナブル・ツーリズムに取り組むモチベーションをどう高めるか? [コラムvol.500]

サステナブル・ツーリズムという概念は近年、世界的な広がりをみせています。国連世界観光機関(UNWTO)は、サステナブル・ツーリズムを「訪問客、産業、環境、受け入れ地域の需要に適合しつつ、現在と未来の環境、社会文化、経済へ・・・

宿泊税の使途を考える第一歩 -何に使わないべきか?- [コラムvol.499]
  • 観光政策・観光地経営

宿泊税の使途を考える第一歩 -何に使わないべきか?- [コラムvol.499]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

昨年度頃から、全国各地で、「宿泊税や訪問税の導入による観光財源確保を検討」といったニュースが相次ぐようになりました。もとより宿泊税等の導入を検討していた地域がCOVID-19を経て検討を再開した地域もあれば、新たに導入の・・・

外に出て身体を動かすことがくれる、病と共に歩む力 [コラムvol.498]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

外に出て身体を動かすことがくれる、病と共に歩む力 [コラムvol.498]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

前回のコラムでも触れたとおり、ここ数年の私は慢性疾患、特に患者数が多いがんサバイバーに着目して、安心して旅行やアクティビティを楽しめるための調査研究に取り組んでいます。 医療の進歩に伴い、増え続ける「がんサバイバー」 が・・・

地域ならではのサステナビリティの見せ方 [コラムvol.497]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流
  • その他
  • 観光政策・観光地経営

地域ならではのサステナビリティの見せ方 [コラムvol.497]

観光研究部 研究員 山本 奏音

コロナ禍が明けた今、サステナブルであることは旅行先として選んでもらう上で大切な条件となりつつあります。では、地域がサステナブルな取組をしているということを、どのように観光客に伝えればよいのでしょうか。 例えば太陽光発電を・・・

不変ならざる自然の見せ方 – チューリヒ近郊の森林公園にて [コラムvol.496]
  • 観光資源
  • その他

不変ならざる自然の見せ方 – チューリヒ近郊の森林公園にて [コラムvol.496]

観光研究部 副主任研究員 那須 將

2023年09月中旬、欧州方面への出張中にスイスを訪問する機会を得た。その際に訪れたシルヴァルト自然発見公園について、現地の写真を中心に紹介する。 なお、本稿で取り上げる施設や制度等の名称は、スイス公用語以外による表記が・・・

観光の量と質への意識-まちづくりと観光事業⑮ [コラムvol.495]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

観光の量と質への意識-まちづくりと観光事業⑮ [コラムvol.495]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

今回のコラムでは「観光の量と質」について、まちづくりの視点からコロナ前も含めて回視しつつ、今後の観光のあり方に関する幾つかの視点を提示しておきたい。 「観光の量と質」に関しては、一般的に、観光客の数を量として、観光客の満・・・

コロナ禍を経た日本人の国内旅行市場のいま [コラムvol.494]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

コロナ禍を経た日本人の国内旅行市場のいま [コラムvol.494]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行から1ヶ月強が経過しました。この5類移行により、今年の夏休みは海外旅行においても本格的に再起動することが見込まれますが(※)、国内市場については一足先に再起動がはじまっています。今・・・

日本のインバウンド回復状況はアジア各国と比較して順調? [コラムvol.493]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

日本のインバウンド回復状況はアジア各国と比較して順調? [コラムvol.493]

観光研究部 研究員 工藤 亜稀

はじめに 2022年10月、日本政府が個人旅行の受け入れや査証免除措置等を再開したことをきっかけに、日本を訪れる外国人旅行者数はその後大きな回復傾向を見せています。2023年1-3月期のデータを見ると、人数では2019年・・・

観光の「エコ認証」の実効性を高めるには [コラムvol.492]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

観光の「エコ認証」の実効性を高めるには [コラムvol.492]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.旅行者の「サステナブル」さに対する意識変化 本稿は2023年5月8日に執筆していますが、ちょうど本日は新型コロナウイルス感染症(COVID19)の感染症法上の位置づけが、それまでの2類から季節性インフルエンザ等と同等・・・

観光的に魅力的な桜とは [コラムvol.491]
  • 観光資源

観光的に魅力的な桜とは [コラムvol.491]

文化庁 文化資源活用課 活用推進係長(出向中) 門脇 茉海

はじめに 今年(2023年)の桜は、例年に比べてずいぶん早い開花となりました。長いコロナ禍を経て、久しぶりのお花見を楽しむ人々のニュースも聞こえてきましたが、見事に年度末のバタバタと重なってしまった私が目にできたのは、街・・・

インバウンド市場における桜の魅力と活用方法を台湾・香港の訪日パッケージツアーから考える [コラムvol.490]
  • 旅行者動向
  • 観光経済

インバウンド市場における桜の魅力と活用方法を台湾・香港の訪日パッケージツアーから考える [コラムvol.490]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

日本を代表する観光コンテンツ・桜 日中、暖かい日が続く今日この頃、桜の開花やお花見関連のニュースが増え、飲食店では桜をテーマにしたメニューが登場するなど、すっかり春の訪れを感じています。私だけではなく、多くの人が、桜の便・・・

アメニティ持参は「あたりまえ」となるか? [コラムvol.489]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

アメニティ持参は「あたりまえ」となるか? [コラムvol.489]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

2022年4月にはプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が施行され、国内の大手ホテルチェーン等において、「無料アメニティ廃止」について実践されるようになりました。 筆者は長野県白馬村において、小規模宿泊事業者が主導し、地・・・

誰もが旅行を楽しめるために [コラムvol.488]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

誰もが旅行を楽しめるために [コラムvol.488]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

昨今は多様性を尊重するという概念が広く浸透しつつあります。観光の分野では海外では誰もが旅行を楽しめるためのツーリズムとして「インクルーシブツーリズム」という概念で取り組まれています。国内に目を向けると、日本では「ユニバー・・・

ドイツ・デンマークのサステナブルな交通 [コラムvol.487]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

ドイツ・デンマークのサステナブルな交通 [コラムvol.487]

観光研究部 研究員 山本 奏音

2022年9月末から10月上旬にかけて、Sustainable Tourismの視察のためドイツとデンマークを訪問しました。DMOやホテルがどのように持続可能な観光・地域づくりに向き合っているのか様々なお話をうかがいまし・・・